ワールドトリガーネタバレ考察 最新話179話を読んで千佳の気持ちの動きを改めて考える③

こんにちは。
くろいとりと申します。
今回も最新話の千佳の言葉を考えながら、今までの千佳の感情の動きを考えながら振り返って行きたいと思います。
千佳の新しい戦い方
狙撃手の訓練でなかなかの好成績を収めた千佳。
絵馬が言うには普通の的当てよりも実戦形式の方が順位が良いのは珍しいとのこと。
その理由は師匠であるレイジさんに隠れ方を教えてもらっているから、逆に狙撃手が隠れそうな所が分かる、のだと。
千佳の豊富なトリオン能力をフルに活かせるようになれば、何をやっても驚異的な攻撃力となりそうですが、被弾の少ない千佳の戦い方を見ると、やはり狙撃手が一番良いように思えますね。
そして師匠であるレイジさんの言葉。
「お前がちゃんと訓練しているのはみんなわかってるから、あまり自分を責めるな」
「人が撃てないのはある意味正常な事。戦いたいなら少しずつ慣らしていくしかない」
ランク戦の2戦目後のやり取りで、レイジさんも千佳が大事な所で生き残れるような教えをしていくことを決めたのでしょう。
レイジさんの優しさが滲み出たような言葉ですね。
しかしその優しさは、やっぱり少しだけ千佳を追い詰めていたのかもしれません。
遠征に間に合わせるために、急ピッチで成果を出していかなければならない状況なのが、余計に辛いですよね。
まあもちろん最新話での問題の根深さを見ると、時間をかけたからといって解決するかはわかりませんが。
そしてこのままじゃ部隊の役に立てないと考える千佳の姿を、師匠の鳩原未来と重ね合わせた絵馬によって新たな戦い方を教わることに。
「相手がもし生身だったらどうしよう」という考えが頭から離れない。
そんな風に、絵馬が千佳の撃てない理由を推測しますが、この絵馬の考えがある意味で千佳の丁度いい逃げ場を作ってしまったとも考えられます。
トリオン体でも戦えない人達はそういう風に考えている。
なのであれば、自分もそういう事でおかしくない。
もちろんそういう風に考えている部分が全くない訳ではないでしょうが、そういう風に考える事は自然な事だと自分を納得させてしまったように思えます。
鉛弾を使った新しい戦い方を練習する中で、同い年の友達とみんなで考える事を楽しいと言う千佳。
そんな千佳に夏目は修や遊真も手伝ってくれるでしょ?と問いかけます。
それに対する千佳の答えは「修くんたちがやることの邪魔したくない」というもの。
彼等の役には立ちたいと考えているのに、その彼等の邪魔はしたくないという考えは少し寂しいものですよね。
どうしても千佳は人に頼りすぎたくないと思っているような、それでいて自分は過小評価しているような。
友達の関係の彼等は部隊を組んで仲間になりましたが、本当の意味での仲間になるのにはやはり今回の千佳の問題が本当に解決してからなのかもしれません。
ヒュースを巡る駆け引きで
玉狛第二にヒュースを加入させるために、本部での話し合いに参加した千佳。
城戸指令がヒュースの入隊を認める条件として挙げたのが(遠征に行く際に千佳を借り受けたい)ということ。
玉狛第二が選ばれなかったとしても、千佳を連れて行かれるという事で修はかなり悩みましたが、千佳はそこで悩むことはありませんでした。
「元々遠征に行くつもりだったんだから問題ないよ」
千佳は躊躇せずにそう答えます。
最新話でヒュースは千佳の事を、仲間のために自分を駒として使える人間だと知っている。そう語りました。
この会議に同席していたヒュースはこの時の千佳を見てそう感じたのですね。
この辺りからも千佳の身が危険に晒されることよりも、自分の心が傷つくことの方がずっと嫌であることが分かりますね。
ランク戦6戦目
3人体制での最後のランク戦となる第6戦。
ここでは至って普通に千佳の成長を感じる事が出来ました。
まずは王子隊の樫尾に追われていた場面。
絶え間なく攻撃して千佳にシールドを張り続けさせることで千佳を追い詰めていく樫尾。
しかし追われる中で、樫尾にワイヤーを感じさせるジャンプをして彼の判断を遅らせます。
結果として間に合った修との連携によって樫尾を撃破することに成功。
その後見つかった王子隊長には修も歯が立たず。
二人共撃破されそうになりますが、鉛弾ではない普通の追尾弾を地面に撃つことで時間を稼ぐとワイヤー地帯へと到達。
そこからは最後まで的確なサポートで隠岐の撃破にも貢献します。
この戦いを見ると、人を撃てないという部分をそれほど感じさせない活躍を見せたと言えるでしょう。
当真による千佳考察
ヒュースよりも先に、千佳は人を撃てる、と断言していたのが当真。
独特の感覚を持った彼に言わせれば、千佳は自分で撃ちたくないだけで、充分にバトル向きの性格なのだと。
遠征前にしっかりと追い込んで撃てるようにしといた方が良い。
ある意味でその追い込む役割をヒュースがやってくれた形になりました。
当真の言葉を修と遊真は共有していましたが、その言葉を聞いていないヒュースがやる事になったのが面白い所ですよね。
まとめ
今回3回に分けて場面毎に千佳の気持ちを考えながら振り返ってみました。
その中で感じるのは、やっぱり千佳はめちゃめちゃ頑張っていたということ。
近界民であり最初からA級レベルの遊真。
そして実力はなくとも、自分よりも圧倒的に強いメンタルを持った修。
その二人の中に入った千佳は気持ち的には凄く遠慮している部分があります。
そしてヒュースが最新話で指摘した通り、千佳は自分を犠牲にすることに抵抗がありません。
ただ自分の心が傷つくことを恐れている。
とはいえ、ボーダーに入隊してからわずか2,3ヶ月でそれだけ成長出来ているのだから普通に考えれば充分な気もします。
しかし記者会見の場で修が言っていました。
運命の分かれ目はこちらの都合とは関係なくやってきます。
準備が整うまで待っていたら僕にはきっと一生何も出来ません。
この修の言葉は今の千佳にもしっかりと当てはまるような気がします。
だからこそ何とか今のタイミングで乗り越えて欲しいものですね。
ランク戦の最終戦を終える頃には、きっと千佳が乗り越えている事を期待したいです。
今回はここまで。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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