サマータイムレンダ最新話74話ネタバレ感想 慎平の決意から再び絶望へ! ラスボスは油断しない!!

こんにちは。
くろいとりと申します。
ジャンププラスで連載中の「サマータイムレンダ」
前回、ループする物語において禁断の手段とも言える手に打って出た慎平。
それによって少しだけ未来が開けてきたような気がしました。
しかし、それで一筋縄ではいかないのがサマータイムレンダの怖い所。
今回も希望と絶望を良い感じに描いていました。
気になる点をまとめてみます。
電話に出ないアランと崩れ行く地盤を感じる慎平
今までは自宅にいた時間ですが今回は皆を体育館に集合させた慎平達。
そろそろ帰ってきているはずのアランに電話しますが、電話には出てくれません。
前回のラストでも描かれていたので、アランの身に何かが起こっているのはほぼ間違いないでしょう。
慎平自身もその事態があまりよろしくないことに気づいてはいるはずですが、一旦これをスルーしてしまいます。
まあこの後皆の前で決意表明みたいな事をやらないとならないという謎のプレッシャーがあったせいかもしれませんが、これは悪手だったように思えますね。
そして電話を切った後に振り返った慎平の目に見えたのは、崩れ行く崖のビジョン。
これはまずいですよね。
完全に6週目も無理だという予告というか伏線というかなんというか・・・・。
言葉も出ませんわ。
このビジョンについてはもう少し考察してみたいと思います。
リーダー慎平の決意表明 俯瞰して見る意味
今回は皆に潮の記憶を追体験させたことで、皆が擬似的にループしたような状態に。
そのため皆が仲間になっています。
仲間になったのは、
今までのメンバー(慎平、潮、南雲先生、根津さん、菱形窓)に加えて
3人の新メンバー(澪、菱形朱鷺子、凸村)
ループの力があるのは慎平ですし、一人の時から戦い続けてきたのも慎平。
本来はリーダーのタイプというよりは参謀タイプっぽい慎平ですが、今回ばかりはやはりみんなのリーダーとして頑張らなくてはなりません。
そんな慎平は皆の前で決意表明的な事をすることに。
そこでまず話し始めたのは、慎平の代名詞とも言えるフカンについて。
もう一人の自分が高い所から自分を見て物を考えているような感じ。
それによって自分の立ち位置や周りの状況を見渡せる。
それによって、全部自分が正しいと感じられる。
失敗しないし、失敗してもどこか他人事に感じられた。
慎平はそうやって上手く生きているつもりだったのです。
これはなんだか意外というか、フカンして考えられる事が慎平の唯一の武器(失礼)なんじゃないかと思っていました。
ですがそうではなかったんですね。
ある意味ではそれをすることで責任を放棄しているような、逃げているような、逃げ場所になっているような。
そんな慎平は潮が死んだ時に、結局自分がフカンしてたはずなのに、出来ていなかったことに気づきます。
電話の一本もしてやれなかった自分。
二年間1度も帰って来なかった自分。
最後に頼まれたカレーも作ってやらなかった自分。
自分は間違ってばかりだったと。
非常に悲しい慎平の想いですが、こんなの誰しもが思うことですよね。
上手くやれたはずのことでも、人間関係の部分や、見栄や意地やそういうものがあってこその人間ですし。
リーダー慎平の決意表明 後悔
今更どうにもならないことを悔やむのは辛い事。
二度と後悔しないなんてことは無理かもしれなくても、こんな気持にはなりたくない。
だからこそ少しでも後悔しそうになったり、マズイと感じたら、それを回避する、全力で逃げると決めた。
立ち向かうのではなく、逃げるという事を窓はツッコミますが、慎平にとってはそれはほとんど立ち向かう事と同じ事なんですよね。
そういう風に考えていれば、少なくとも何かをしないという選択にはならない。
どんなことでも後から後悔するくらいなら、やってみようと考えられる。
だからこそ、最後に失敗して死ぬのだとしても、命を使い切ってやったと思いたい。
この慎平の考えは主人公的というか、凄く格好いい考えですよね。
漫画だからどうだとかではなく、人として生きている以上はこんな風に考えられたら良いなと本気で思います。
慎平という人物が、バトル系作品の主人公でないことが余計にこの言葉を効果的にしているような気がします。
リーダー慎平の決意表明 我儘
そしてそんな慎平はたった一人で戦っていた潮(影のウシオも含めて)の意思を継ぎたいと考えます。
しおりちゃんを助けようとして、助けられなかった潮の。
だからこそ夏祭りの終わりを繰り返す訳にはいかない。
そして慎平らしい言葉がここで飛び出します。
「ここにいるみんなとなら、それが出来ると信じてます。とは言いません」
言わねえのかよ!!!
思わず窓と同じタイミングでツッコんじゃいますよね。
勝てる保証なんて全くないことをちゃんとわかった上での発言なんですが、こういう事を言っちゃうのが慎平らしいと感じます。
しかしその後に続く言葉は純粋に格好いいです。
確実に勝てるなんて言わない代わりに、「逃げたい人は逃げてくれとも言いません」という言葉を続けます。
そしてそれは全部自分が後悔しないための我儘。
「みんなに無理強いしとけばよかったなんて後で思いたくないから、無理強いします」
これも結構凄い言葉ですよね。
普通は「無理するな」ですけど、「無理しろ」って言ってる訳ですし。
しかもその理由は全部自分の為。本来は物凄いエゴ丸出しの発言ですけど、ここまで何度も死んで繰り返し戦ってきた慎平の言葉だけに物凄く深いです。
最後の言葉は、「武器を手にとって、オレといっしょに戦ってください」ですからね。
何とかこの慎平の強い決意が良い方向へ向かう材料になってくれたら良いなぁと心から思います。
本当に・・・・これで最後のループになったら良いなぁと思ってました。
本当に・・・・。いや、マジで・・・・この時は・・。
根津さんの件
そんな慎平の決意表明が行われていた体育館を遠くの森の中からライフルのスコープで見張っていた根津。
最初から彼のポジションは外部からのバックアップだったようです。
それはつまり相手が体育館を狙って襲撃してくると読んでいたということですよね。
しかしよく考えるとこの時点でめちゃめちゃ怖いですよね。
5週もやってきたループの情報が何一つ生かせない訳ですし。
そしてそんな根津は当たりの警戒も怠りません。
何かの気配を感じた瞬間に腰に装備しておいた大型のナイフ(小型のサーベル?)みたいなものをすぐに構えます。
影かと思いましたが、それはヘビによるもの。
根津はそこでほっと一息つきます。
・・・・・・・・サマータイムレンダという漫画をちゃんと読んでる人はみんなこの時点で嫌な予感がしてますよね。
多分根津の場面に切り替わった瞬間に、もしくは体育館に根津がいなくなった時点で、それか崩れ行く崖のビジョンを見た時かな、とにかく予想していた人も多いのではないでしょうか?
はいはい、そうですよ!!!
ヘビで終わるわけがねーじゃんか!!!
次のページで根津さんの脳天にナイフ突き刺さってるっつーの!!!
サマータイムレンダのラスボスは一切油断しない
・・・・・根津さんを殺ったのは皆さまご存知影のミオ。
躊躇も容赦も何にもなく、最後の言葉を残すこともなく、おそらく何が起こったのかすらわからないままに死亡ですよ。
これは悲しい。というかヤバい。
影のミオは4週目で狙撃チャンスを狙っていた根津さんにトドメを刺されたので、根津さんのやり口が分かっていたんですね。
悲しいかな、ループを上手く使われた印象です。
これによって敵サイドは体育館に近づく事が容易になりました。
もちろん南雲先生と何か連絡手段(スマホ以外で)を用意している可能性もありますが、この時点で完全に敵サイドが有利と言えるでしょう。
更に辛いのは、味方サイドと同様に敵サイドもこの場に集結しているということ。
影のミオ、しおりちゃん(ハイネ)そして四本腕(シデ)
そしてシデは言います。
ゲーマーには特に響きまくる言葉を。
「ゲームでおかしいのは最初に狙うのが弱い敵ばっかりって所」
「最初っからラスボスが現れて、レベル1のプレイヤーを捻り潰せばよくないですか?」
まあそうですよね。
昔ながらの最初からラスボスが存在しているタイプのゲームはそうですよね・・・。
いやいや、これゲームじゃねえし!!(漫画だけど・・)
この作品で大事なのは、ループによるレベルアップと情報の部分じゃんか!!
それなのに、敵もループしてるわ、情報を上回ってくるわ、先手は取ってくるわ、ラスボスいきなり来るわってこれはもうマジで無理ゲーじゃんか!!!
仲間は増やしたと言っても、新規メンバーはシデの言う通りほとんどレベル1ですよ。
ルイーダの酒場から連れてきたばっかりですよ(笑)
仲間は実際にループした訳ではないので、窓とかでさえ経験値をゲットしてないからそこまで頼りにも出来なそうですし。
現状澪と朱鷺子が戦闘で役に立つとも思えないし、凸村は微妙だし(笑)
マジで一体どうするんだろう・・・と思ってたら、最後にシデが根津さんのライフルまでゲットしちゃってるんですよね。
これはもう下手すると狙撃だけでもう一人削られるんじゃ・・・。
何よりもシデがめちゃめちゃ余裕そうですし、どうあがいても勝てる気がしないし、そもそも勝てても根津さん死んでるから既にやり直したいし・・・
まとめ
前回仲間を揃えて、そして今回慎平が自らの想いを皆に伝えました。
今までにない展開ですが、非常に良い流れだったはず。
しかし相手はもう1枚上手でした。
根津さんは早々と死亡し、アランもどうなったかわかりません。
更に恐ろしいのは、もう一度ループしたとしても、根津さんが生きているか、アランが生きているかわからないということです。
今まではこれから確実に誰かが死ぬ、もしくは失敗するという情報を持っていた事でそれらを回避していましたが、今後はそれを回避することすら難しくなっていきます。(というかアランはもう手遅れの可能性が高いか・・)
展開的にも今回がループの最後になると思っていました。
しかしよく考えると5週目開始の時にも思ってましたね、同じ事。
そうなると今回慎平が感じた崩れ行く崖のビジョンは何を意味しているのでしょうか。
単純にアランの事を意味しているのか。
それとも、根津さんを独りにした時点で間違っているという報せだったのか。
どちらにしても既に間違った道に入り込んでいるという事を意味しているような気がします。
もしかすると仲間を集めた時点で失敗だった可能性もあるのでしょうか・・・
なんだか今回も徹底的にやられそうな雰囲気がしてきました。
でも今回でダメだったら、次はより厳しくなりますからね。
何か、味方サイドにだけ活かせるようなラスボス攻略法みたいな情報をせめてゲットしてほしいものです。
これ以上進むと本当に死が確定になっていきそうなので、なんとか頑張ってほしいです。
次回も読むのがめちゃめちゃ怖いですけどね。
今回はここまで。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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