彼方のアストラが名作過ぎる件(ネタバレ少なめ)

こんにちは
くろいとりと申します。
TVアニメも絶賛放送中の
「彼方のアストラ」
広大な宇宙を舞台に少年たちのサバイバル生活が描かれていく本作。
広大な宇宙に投げ出されてしまった少年たちが、何とか帰還を目指すというストーリーなのですが、そこにはいくつもの謎や伏線が張り巡らされていて、全5巻という短さながら物凄い密度の高い傑作です。
この作品の何処にそんなに魅力があるのか。
ネタバレをしてしまうと本作を100%楽しめなくなってしまうので、出来るだけネタバレなしで本作の良さをまとめていきたいと思います。
謎に満ちた始まり
時は宇宙への往来が当たり前になった未来。
物語の始まりは主人公たち9人のメンバーが惑星キャンプという学校のイベントに参加する所から始まります。
惑星キャンプとは学生たちだけで5日間知らない惑星で過ごしてくださいねっていう何気にハードなイベント。
しかも仲良しグループで参加する訳ではなく、よく知らないメンバー同士で参加するんだから結構辛いかもしれません。
そんな彼等でしたが、キャンプする惑星に着いて早々に謎の球体に襲われます。
興味本位で近づいた一人を飲み込むと、彼等を追いかけてくる球体。
必死に逃げるものの全員その球体に飲み込まれてしまいます。
そして飲み込まれた彼等が居たのはまさかの宇宙空間。
投げ出された宇宙空間で絶体絶命の彼等は近くに運良く宇宙船を見つけます。
色々あって何とか9人全員が無事に船に避難成功。
とりあえずこれで何とかなったと思った一同。
しかし彼等が飛ばされたその場所は、惑星キャンプの位置から遥か5000光年以上も離れた正に宇宙の彼方だったのです。
絶望するメンバーでしたが、宇宙船を操縦出来るスキルを持ったメンバーが一人居たことで何とか一安心。
しかし5000光年という距離をその船で進むのにかかる時間は3ヶ月以上。
今ある食料や水だけでは、それほどの時間を生き抜く事など出来ないと知ってまた絶望。
そこでメンバーの一人が発想を転換します。
一気に行けないのであれば、食料や水を採取出来る惑星を経由しながら進むことは出来ないかと。
そのやり方でたったひとつのルートを見つけた一同。
彼等は僅かな可能性に懸けて、未知の惑星でサバイバルをしながら帰還を目指す道を選ぶのでした。
ということで、いきなりは遥か彼方の宇宙へと飛ばされてしまった主人公たち。
そんな彼等がどうやって帰還していくことになるのかが大きな目的となります。
それと同時に、彼等を襲った白い球体は一体何なのか?
そして何故彼等が遥か彼方へと飛ばされてしまったのか?
そういう大きな謎が提示される事になります。
9人のメインキャラクター
彼方のアストラは、宇宙での遭難劇でもあるので登場人物はほぼメインキャラクターの9人が中心となります。
もちろんその他にも重要なキャラクターは出てきますが、回想シーン以外では絡むことはほとんどありません。
まあ遭難してるので仕方ないですね。
しかしメインキャラクターは9人しかいない訳ですが、どのキャラクターも非常に魅力的です。
運動能力がめちゃめちゃ高い主人公
見たものを瞬間で記憶する力を持つヒロイン
IQ200の天才で宇宙船も操縦出来るキャラや医療の知識を持つキャラ
などなどそれぞれが結構なスキル持ちだったりします。
9人での旅となる中で彼等はその得意分野を活かして進んでいくことに。
しかし彼等はそれぞれが、秘密やコンプレックスなどを抱えています。
そしてそれらも彼方のアストラという物語に大きく関わってきたりもします。
未知の魅力たっぷりの惑星
本作では色々な惑星を経由しながら進んでいく事になります。
しかしそれらの惑星に対して分かっている情報といえば、水や食べ物が最低限あるであろう事と、人間が生きていける最低限の環境があるという事のみ。
そこでどんな生き物や植物が生息しているかはわかりません。
彼等は初めての場所で未知の環境に適応しながら、水と食料を確保しなければならない訳です。
当然どの惑星も、人類のような知的生命体が暮らしているような惑星ではありません。
それぞれの星が独自の生態系を築いているのです。
彼方のアストラではそういう部分も非常に説得力のある設定を作ってくれていて(実際の事はわかりませんが)物語としてとても納得出来ます。
この惑星ではこういう生態系をしている→それはおそらくこういう理由だろう。
という風に作中でしっかりと理由を説明してくれる所が好印象です。
もちろんどの星も人間にとって安全とは言いづらい所があります。
当然それぞれの星ではそれぞれの生き物たちがそれぞれの生き方をしているので、人間が簡単に割り込めるようなものではないのです。
ですが!
一つ一つの惑星は何故か不思議な魅力が詰まっています。
その惑星独自の生き物や食べ物。
苦しい旅のはずなのに、楽しそうに惑星を探索していく彼等の姿を見ているとなんだかその惑星に行ってみたくなりますね。
数多くの謎と伏線
彼方のアストラをどんなジャンルの作品なのかと聞かれれば、
SFサバイバル漫画
と呼ぶのが一番良さそうな気がします。
しかしただ単に未知の惑星を探索して帰還するだけの物語ではありません。
大前提として何故彼等が広大な宇宙の彼方へと飛ばされて、サバイバル生活を送ることになったのかという問題があります。
彼等を5000光年も離れた宇宙に飛ばすことになった白い球体の正体。
そして彼等が狙われた理由。
9人に隠された秘密と世界の秘密。
数多くの謎があり、そしてそれらを導く為のヒントとなる伏線も数多く描かれています。
もちろんSFですし、その全てを当てることは難しいでしょうけど、色々と予想は出来る流れになっているはず。
そしてそんな数多くの謎も5巻という非常にコンパクトな長さの中でしっかりと明かされていきます。
9人のキャラクターの魅力もしっかりと描いている中で、本当に無駄のない展開で進んでいったと言えるでしょう。
本来は辛く苦しい展開になりそうなテーマを、魅力的なキャラクターのおかげで非常に明るく描いています。
しっかりと笑わせて、泣かせて、そして驚かせてくれる。
こんなにレベルの高い作品は中々ありませんよね!!!
まとめ
という事でざっくりと魅力を書いてみました。
が、ネタバレなしだと結構難しいんですよね、この作品。
普通に面白い作品なのですが、それを傑作へと押し上げているのはやはりネタバレの部分だと思いますので。
今アニメ版を観ている方にはネタバレには注意して観ていって欲しいですね。
その方が間違いなく楽しめるでしょうし。
もちろん気になる方は原作を是非読んでみましょう!!
ネタバレ感想も近々まとめてみたいと思います!!
今回はここまで。
最後までお読み頂きありがとうございました!
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