彼方のアストラが名作過ぎる件(ネタバレあり)

彼方のアストラが名作過ぎる件(ネタバレあり)

こんにちは

 

くろいとりと申します。

 

TVアニメも絶賛放送中のアニメ

 

「彼方のアストラ」

5巻という短さの中で様々な謎が詰め込まれている名作です。

 

正直この作品はネタバレ情報なしで読まないとその面白さが半減してしまうと思います。

一応まとめようとしましたが、書けること少なかったり(笑)↓

 

彼方のアストラが名作過ぎる件(ネタバレ少なめ)

 

 

なので今回はネタバレありで彼方のアストラの魅力をまとめていきたいと思います。

驚かされるポイントの多い作品なので、驚きのポイントを中心にまとめてみます。

 

以下ネタバレありなので注意です!!

 

 

 

彼方のアストラネタバレあり感想!!

 

ルカの秘密

 

彼方のアストラを読んでいて、2巻までは普通に面白いっていう感じでした。正直な所。

その印象が少し変わってきたのが3巻。

 

3巻では3つ目の惑星に到着することになりましたが、この島は過酷だった2つ目の惑星に比べると至って平和(一見すると)

2つ目の惑星で危うく全滅しそうになった状態をくぐり抜けてきただけあってメンバーの絆も深まっていました。

 

そんな順調だった旅に変化をもたらすことになったのが、ウルガーとルカの家族の問題。

ウルガーにとって何よりも生きる目的だったのが兄の復讐

そしてその復讐の相手がルカの父親だったことで、ウルガーはルカに銃を突きつけます。

 

そこで明らかになったのが、男だと思っていたルカがIS(インターセクシャル)だったという事。

(ISとは医学的に男女の区別が出来ない状態の事)

そしてそれによってルカは家の跡継ぎとして不合格の存在だった。

 

 

このルカのパターンはそれまでの精神的なコンプレックスを抱えているメンバーとはまた別の非常に難しい問題ですよね。

篠原先生の前作「SKET DANCE」でも最後の方で似たような展開がありました。

やっぱりこういう問題は繊細で難しいと思いますが、篠原先生はそういう所を丁寧に描いているなぁと思います。

 

まあ「SKET DANCE」の方との違いは、とにかくそんな問題を抱えているルカというキャラクターがひたすらに明るいことですよね。

それが皆に発覚した後はそれを自分でネタにしてたりしてましたし。

 

そしてこの辺りから少しずつ彼等の共通点なんかが描かれていきます。

キャラクターの内面が描かれていく事で同時に物語の核心に近づいていく構成は素晴らしいですよね。

 

 

クローン問題

 

4つ目の惑星で見つけた宇宙船の中に眠っていたポリーナ。

彼女は目覚めて早々にこれまで彼方のアストラで使われていなかったあのワードを口にします。

が、当然この時点では何の不思議にも思っていませんでした(笑)

 

そしてそんなポリーナが、キトリーとフニシアの外見がそっくりだと口にします。

それによって、もしかしたら自分とフニシアは本物の姉妹なのではと期待するキトリー。

しかしそれを調べるために行ったDNA鑑定によって大変な事実が明らかになります。

 

そしてそれは二人のDNAが完全に一致したという事実。

その事実から導き出された答えは、今ここにいる全員がクローンであるという事。

 

この展開には驚かされました。

そしてそれが彼等が宇宙の彼方へと飛ばされる原因でもあった訳です。

 

自らのクローンを作り出して若返りを図ろうとした主人公たちの親。

しかしゲノム管理法という遺伝情報を採取して管理する法案が実行に移されていくことで、せっかく作り出したクローンを処分しなくてはならないことに。

死体どころか細胞一つも残すわけにはいかないと考えた彼等が考えたのが、絶対に帰って来られないような宇宙での行方不明という殺し方

 

 

・・・・なんかもう清清しい程のクズ親の集まりですよね(笑)

自分達の都合で作り出して、愛情も注がずに育てて、面倒になったら何の躊躇もなく殺す。

彼等にとってはクローンはただの器みたいなもの。

 

ルカのオリジナルである親なんかは、ルカの体を意図的に作ったりしている最低の変態ですしね。

カナタの親がやたらと厳しいイメージだったのも、ただ単に自分が入る体を鍛えていただけ。

 

9人のメンバーの共通点はクローンである事。

そして親に愛されなかった事。

 

泣き崩れるメンバー達の中で「オレ達が家族だ!!!」と力強く宣言するカナタのシーンは何度観ても泣けてきます。

流石リーダーって感じでめちゃめちゃ格好良いです。

そりゃアリエスも惚れますよね(笑)

 

ちなみにその後はしっかりとそれぞれが自分で乗り越えているのも素晴らしい所です。

自分は自分だと、そして一人じゃないと。

 

遺伝子なんて関係ない、誰と関わってどういう経験をするかで自分は決まっていく

そしてこの旅が自分達を変えてくれた。そんな風に考えられる彼等の強さが物凄く尊いもののような気がします。

 

 

4巻ラスト衝撃の展開

 

そして4つ目の惑星を超えてそろそろゴールが近づいてきた頃。

宇宙望遠鏡によって帰るべき彼等の故郷を見ることが出来ます。

 

懐かしの我が星まで、あと一つの惑星を超えれば辿り着ける。

長く苦しい旅を超えてここまで来れたことにみんなが感動します。

 

しかし4つ目の星で長い眠りから覚めたポリーナがそれを見た反応はまるで違いました。

「あら?何かおかしいわね。これは本当に地球?」

 

自分が知る地球とは明らかに違う形の大陸を見つけて不思議に感じるポリーナ。

「これは地球じゃない!別の惑星と間違えてるわ!」

 

ここで、読者の視点が完全にポリーナと一致します。

そしてその質問に対するカナタの答えは、

「チキュウって何だ?」

 

このシーンはポリーナと同様にゾワッとした感覚に襲われますよね。

この場面のカナタの絵柄のタッチが意図的に変えられているのも恐さを感じます。

 

焦るポリーナとは違って本当に知らないという顔のカナタたち。

そんな状況にポリーナは決定的な質問をすることに。

「あれが地球でないなら、あなた達はどこから来たって言うの!!?」

 

その質問に当然のようにカナタは答えます。

「惑星アストラ」だと。

 

 

いやー、凄いですよね、この場面。

完全に読者がポリーナ視点になっているので一瞬何が起きているのか分からないという。

彼等の旅を良く知る読者としても、なんだか足元が揺らいでいくような感覚を味わったのではないでしょうか。

 

やっぱり何が凄いってこの作品、これまで当然ながら一度も「地球に帰る」なんて口にしていないんですよね。

それが最大の目的にも関わらずその部分を上手いこと口にしないで進めていたのです。

おそらく地球というワードが出たのもポリーナの回想が初めてのはず。

 

コミック派の方はこの状態で最終巻を待たされた訳なので辛かったですよね。

読者の中に無数のクエスチョンマークが受かんでいたのではないでしょうか。

 

実際の所、この後ポリーナさんと情報をすり合わせていく事でどんどんと謎が解明していく訳ですが、それでもこの場面にはめちゃめちゃ驚かされました。っていうかちょっと怖かったです。

 

 

裏切り者の正体

 

ポリーナとの情報交換によって色々と世界の真実までも明らかになっていきます。

歴史の分岐や人工ワームホールの存在、そして地球が既に氷の惑星となっていたこと。

彼等の旅は地球からアストラに向けての旅だったのです。

 

そしてまだいくつかの謎を残しながらも、彼等は最後の経由地である惑星へ到着。

何時も通り探索を進めていくカナタでしたが、裏切り者である刺客の存在について考えていました。

ここまで来れたのは刺客がみんなの抹殺を止めていたから

そしてここに来るまでの旅の中で刺客とも仲間以上の絆を築けてきていた事を。

 

しかしそんなカナタを久しぶりに白い球体が襲います

なんとかそれから逃げ切ったカナタは刺客と決着を付けることを決意。

ザックとシャルスの協力を得てウルガーを捕まえる事に。

 

しかしそれはカナタの考えた罠。

それによって本当の刺客が白い球体を使う所をあぶり出すのが目的でした。

そんなカナタの策にハマった本当の刺客の正体はシャルス

 

カナタがシャルスを疑った理由。

それは一番最初の白い球体が現れた時の事。

人工ワームホールを生み出す装置のような物を刺客が持っているのならば、刺客自身が最後に飲み込まれる必要があった

そして最後に飲み込まれた人が誰かを覚えている人が一人だけいた。

それが映像記憶能力を持つアリエス

 

 

ここも凄くシンプルながら素晴らしい流れですよね。

そこまで重要な働きをしていなかったアリエスの能力がここに来て発揮されるという。

しかもそれはこの物語の始まりの部分なのだから流石ですよね。

 

 

そしてシャルスが何者だったのか?そして何のために行動していたのか?

それらが語られていくことになります。

 

・シャルスがヴィクシア王政地区の王様のクローンとして生を受けたこと。

・そして大人になったら王に体を差し出すために生まれてきていたこと。

・事情をよく知る王女セイラはシャルスにとっても大事な存在だったこと。

・アリエスがシャルスの王国の王女セイラのクローンであること。

・そしてセイラが従者だったアリエスの母にクローンを託して逃したこと。

・セイラ(SEIRA)の名前を逆から読んでアリエス(ARIES)と名付けたこと。

・シャルスがセイラ王女を守ることが出来ず彼女を死なせてしまったこと。

・だからこそアリエスを王の元へと連れて帰らなければならないこと。

 

 

この辺りはシャルスがアリエスに対して優しかった所や、半分ウソの過去話でセイラという名前が出てきていた事で予想できていた部分もあるかもしれません。

特にセイラ(SEIRA)⇔アリエス(ARIES)の部分は結構気付きやすそうな気がしますね。

・・・・・当然僕は全く気付いていませんでしたけども(笑)

 

 

そしてシャルスが刺客だと分かっても誰も彼を責めません。

辛い過去しか無かった彼が、この旅を誰よりも楽しそうに過ごしていたのを知っているから。

そんな彼等はカナタたちにとっても仲間以上の家族のような存在だったから。

 

 

もうこの辺りは大号泣ですよね。

これまでの旅がみんなを変えていったのだから、シャルスも変われると強く叫ぶユンファの姿も感動的でした。

 

 

しかしそれでもみんなの優しさと自らの任務との間で苦しむシャルス

死ぬために生きてきていた彼にとってはあまりにも眩しいみんなの言葉。

 

 

シャルスは隠し持っていた人工ワームホールを操る装置をもう一つ隠し持っていました。

そしてそれを起動して白い球体を出現させると、みんなを飲み込むのではなく自分が飲み込まれようとします。

本当に優しい彼はみんなを殺してアリエスを連れていくことも、ここで任務を捨てる事もどちらも選べなかったのでしょう。

 

自ら死を選ぼうとするシャルスの前に現れた白い球体。

そんなシャルスにたいして真っ直ぐに一直線で突っ込むカナタ。

アリエスと初めて会ったときと同じように反重力シューズでのジャンプによって白い球体を飛び越えます

 

 

ここも素晴らしい演出ですよね。

一話目と同じように、そして今度は噛まずに技名を言えるのも格好良い所です。

 

 

なんとかシャルスを確保するも、止まらない白い球体。

そんな白い球体を止めようと必死でその手を伸ばすカナタ。

当然止められるはずもなくその手は球体へと吸い込まれていきますが、そこでシャルスが装置を止めます。

 

途中で止まった事で体は吸い込まれなかったものの、カナタの右腕は5000光年先へと飛ばされてしまいます。

腕一本を犠牲にしてシャルスを救ったカナタ。

 

血まみれで大変な事になったカナタはシャルスとした約束を口にします。

 

オレは自分の船を持つ。お前はオレの右腕だ

 

 

このシーンも最高に素晴らしいシーンです。

1巻でキャプテンを決める事になった場面でのシャルスの言葉。

僕は右腕として働くよ。キャプテンは君だ

 

シャルスはこの言葉を二重の意味で果たすことになるんですね。

本当に練り込まれたシナリオです。

 

 

最後に残っていたのは世界の謎の部分。

アストラへの帰還を前にした彼等にシャルスからその隠されていた謎が明かされていきます。

偽りの世界の歴史などこの辺りの設定もSFという感じがして凄く良かったです。

設定がしっかりしている作品って説得力があって良いですよね。

 

そして最後の旅を終えた彼等は遭難から146日ぶりに惑星アストラに降り立つことに。

帰還後のエピローグもしっかりと面白く充実した形で終わることになります。

 

世界の謎についての部分がエピローグの部分に関わってくるのもお見事な構成ですね。

最後も7年後に自分の船を持つというカナタの言葉の伏線までしっかりと回収したりと、エンディングまで本当に最高の出来だと思います。

 

 

キャラクターそれぞれの活躍

 

カナタ・・・当然ながら本編の主人公だけあって、多岐にわたって大活躍してました。

十種競技をやっているという事で、走って飛んで投げてと、色々な場面で活躍しました。

肉体的な強さももちろんですが、メンタル面が非常に強く、しっかりとキャプテンを務めてました。

とはいえ、周りに有能なメンバーがいた方が絶対により輝くタイプだと思う(笑)

 

アリエス・・本編のヒロインでムードメーカー。

映像記憶能力はそこまで頻繁には出てこなかった要素ですが、最後にシャルスが刺客だという証拠となったので十分な活躍と言えそう。

おバカな発言が多かったものの意外とひらめき力みたいなものが高く、みんなの助けになっていたかも。

前作の「SKET DANCE」のヒロインのヒメコと違ってアリエスは完全にボケキャラでした。

 

ザック・・・IQ200の天才にして船の副キャプテン。

そもそも彼がいなければ宇宙船を動かすことも出来なかったので、この船にとって最重要なメンバーでした。

常に落ち着いてみんなをまとめる事も出来るだけでなく、発明家としての部分でも活躍。

彼の作り出した可食判定器は、この旅でのマストアイテムだったことは間違いない。

キトリーとは幼馴染だったが、彼女との関係の場面では意外なほどにボケの一面と天然の一面を見せた。

「SKET DANCE」のスイッチ的な面白さがあったかも。

 

キトリー・・ザックの幼馴染で、医療の知識を持っていた事で船医の役割を果たした。

わかりやすいツンデレ少女で、最初は誰にでも刺々しい一面を見せたが、デレてからは早かった(笑)

ザックが大好きで、義理の妹のフニシアも大好き。

基本的には常識人なので、みんなのツッコミ役をひとりでやっていたような気がする。

 

フニシア・・キトリーの義理の妹でみんなのマスコット役。

何気に重要な情報を彼女が覚えていた事で、カナタ達が彼等を殺そうとした計画を知ることとなったので、この娘は偉い(笑)

 

ルカ・・・・男でもあり女でもあるという特殊な設定。

しかし異様に明るく、めちゃめちゃ器用だったりと、おまけの4コマでこの旅のMVPだと言われる程の活躍を見せる。

誰とでも仲良くなれるタイプで、ウルガーと真っ先に打ち解けたりとコミュ力の高さを見せた。

ルカが作り上げたルカジャベリンもこの旅のマストアイテムだったのかも(笑)

 

ウルガー・・何処か影のあるタイプで孤独を愛するタイプ。

とはいえ、それは兄を亡くした事によるもので、本来は普通に社交性も高い気がする。

復讐の為に銃のトレーニングをひたすらやっていたため、2巻で船が落下してしまった時にその力で大活躍した。

ルカの秘密を暴いてしまった事でルカにはかなりからかわれる事になったり。

 

ユンファ・・本編で一番外見も内面も変わった彼女。

基本的に暗いタイプであまり旅の役には立てていなかったが、みんなを思って得意の歌を歌って以降は自分にしっかりと自信を持てるようになった。

歌姫である彼女はエンディングでも物凄く素晴らしい歌声を披露する。

アニメ化の恩恵を一番受けるキャラクターと言えそう。

 

シャルス・・本編における黒幕・・・というのは言い過ぎだがみんなの命を狙っていたので本来は敵だったキャラ。

しかし彼は本当に誰よりも未知の世界の探索を楽しんでいたし、それは紛れもなく本当。

生物の知識が半端じゃないので、探索には必須と言えるキャラだった。

多方面においてスキがないキャラなので、エンディング後の世界ではカナタを大きく助けていくことになるだろう。

 

まとめ

 

なんだか書いている間に、あらすじを書いているのか感想を書いているのかさっぱりわからなくなってきたり(笑)

とにかく言いたいのは5巻という短さでこれ以上ないくらいに上手くまとまっていること。

そしてまとまっているだけでなく、楽しさや感動がしっかりと詰まっているということ。

 

伏線も多いので繰り返し読んでも楽しいし、単純に楽しそうに旅をする彼等を見るのも純粋に楽しい。

アリエスではないけれど、この旅がもっと続いて欲しいと思ってしまうくらいです。

 

今回は驚きのポイントを中心にまとめてみましたが、惑星毎に違った世界であったり、独自の生態系を築いている部分も面白い所だったりします。

 

長期連載が当たり前の現在で、5巻という読みやすい長さなのは大きな魅力

アニメを観ている方にも、アニメ終了後にでも是非読んで欲しい作品ですね。

 

長くなりましたが、今回はここまで。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

彼方のアストラが名作過ぎる件(ネタバレ少なめ)

ワールドトリガー最新話191話ネタバレ感想!遊真の新技の衝撃とラストの最高すぎる演出!!

忘却バッテリー最新話47話ネタバレ感想!球児を殺す清峰の球と絶望の中で戦う津田さんと高須先輩が熱すぎる!!