映画「天気の子」ネタバレ感想!RADWIMPSの曲の歌詞とのリンクについて

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こんにちは

 

くろいとりと申します。

 

映画「天気の子」

 

魅力は色々とありますが、やはりその中でも大きなウエイトを占めるのが

 

RADWIMPSによる音楽

 

です。

 

 

前作「君の名は」でもそうでしたが、劇中の音楽を全て担当しているだけに、音楽が映画に与える影響は半端じゃないです。

 

やはり楽曲が作品にきっちりと寄り添ってくれているというのが本当に素晴らしい所です。

 

それぞれの曲の歌詞について見ていきましょう。

 

以下映画「天気の子」のネタバレあり

 

 

 

 

 

風たちの声

 

東京で帆高がようやく自分の居場所を見つける事が出来た場面で流れる楽曲。

須賀の所で働く事になったその新生活の空気を明るい音楽が演出している。

 

前作「君の名は」で言う所の前前前世のポジション。

とはいえ、この後に流れる祝祭も同じ様な役割ではある。

 

明るくテンポの良い楽曲ながらも、歌詞をしっかりと見てみると、

 

笑われないくらいの愛で 変えられるくらいの世界ならば

はじめから用などない 僕には必要ない 神様早く次を僕にくれよ

                                                                                                         作詞 野田洋次郎

                 

など愛や世界というワードが出てきます。

他にも未来や勇気、希望など「天気の子」にとって重要な要素を明るく歌っているような気がします。

それと同時に夏っぽさもあって、凄く聴いていて気持ちの良い曲だと思います。

 

祝祭

 

帆高が陽菜と共に始めたお天気を届けるサービスが順調に進んでいった場面で流れる楽曲。

本作でたぶん一番楽しい場面なのかも。

 

こちらも前作「君の名は」で言う所の前前前世ポジションかな。

ただこちらはどちらかと言えば帆高が陽菜と出会った事に対しての歌のような感じ。

 

臆病とは病だとしたら 治る気配もない僕の 目の前に現れた

あなたは まるでさも救世主顔

                               作詞 野田洋次郎

この部分は普通に帆高に勇気を与えた陽菜が救世主のようだとも捉えられそうですし、

君じゃないとないよ 意味は一つもないよ 

                               作詞 野田洋次郎

この部分も色々考えられる気がします。

他の誰でもない陽菜のために全部を捨てて頑張る帆高の姿を思い浮かべられるような。

疾走感がありながらも、その中に少しの切なさを散りばめたような曲ですね。

 

 

グランドエスケープ

 

終盤で空の上で帆高と陽菜が再会するシーンで流れる楽曲。

このシーンの曲のハマりような半端じゃなかったです。

 

空飛ぶ羽根と引き換えに 繋ぎ合う手を選んだ僕ら 

                               作詞 野田洋次郎

この最初の歌詞の部分は正にこのシーンそのままと言えます。

世界の天気ではなく、陽菜の手を繋ぐ事を選んだ帆高。

天気なんて狂ったままでいいんだと叫ぶこのシーンは素晴らしかったですよね。

 

怖くないわけない でも止まんない

ピンチの先回りしたって 僕らじゃしょうがない

僕らの恋が言う 声が言う 「行け」と言う

                               作詞 野田洋次郎

この部分の歌詞については新海監督自身が製作中に背中を押されたような発言をしていました。

「天気の子」というかなり攻めた作品を作る事自体をこの曲が応援してくれていたんですね。

 

そしてこれは当然ながら帆高と陽菜に向けられた歌ですので、二人を押してくれています。

間違った道かもしれないけど、彼等の選択の結果がどうなるのかなんて結局わからない。

つまりピンチの先回りをしたって、どうしようもないんですよね。

だからこそ二人の気持ちが、「行け」と言ってくれる。

凄く好きな歌詞です。

 

物凄く名曲だと思いますが、映画用にコンパクトなサイズにまとめられている気がするので、フルバージョン(というものがあれば)で聴いてみたいなぁ。

大丈夫

 

帆高と陽菜が空の形を決定的に変えてしまってから2年半が過ぎ、降り続いた雨は東京を水に沈めていきました。

高校を卒業した帆高はそんな東京へ再びやってきます。

そんな決してハッピーエンドとは言えないようなラストシーンで流れるのがこの楽曲。

 

世界が君の小さな肩に 乗っているのが

僕にだけは見えて 泣き出しそうでいると

                               作詞 野田洋次郎

この部分は正に帆高の心境そのものですよね。

何故かあまりにも大きな責任を背負わされた陽菜。

そしてそれを知っているのは自分だけという辛さ。

 

君の「大丈夫」になりたい 「大丈夫」になりたい

君を大丈夫にしたいんじゃない 君にとっての

「大丈夫」になりたい 

                               作詞 野田洋次郎

そしてこの部分が「天気の子」の結末を肯定してくれる素晴らしいフレーズ。

どうしても「天気の子」はハッピーエンドとは言い難い物語。

 

でも良いとか悪いとかそういう事ではないんですよね。

例え世界が変わってしまったとしても、その中で人々は生きていく訳ですし。

 

それでもその選択を迫られた陽菜は絶対に苦しいんですよね。

だからこそ帆高が「大丈夫」だと力強く言うことには大きな意味がある。

そしてその言葉でこの辛い物語に光が差し込むような気がします。

 

音楽的にも聴いていて切ない感じになるのに、それでいて力強いという凄い曲だと思います。

 

愛にできることはまだあるかい

 

「天気の子」のメインテーマとも言えるこの曲。

印象に残るフレーズが沢山散りばめられています。

 

諦めた者と 賢い者だけが

勝者の時代に どこで息を吸う

支配者も神も どこか他人顔

だけど本当は 分かっているはず

勇気や希望や 絆とかの魔法

使い道もなく オトナは眼を背ける

それでもあの日の 君が今もまだ

僕の全正義の ど真ん中にいる

                               作詞 野田洋次郎

この辺の部分は全て、息苦しさを感じる帆高や陽菜の心境のようですよね。

そしてそれだけでなく、須賀や夏美にも問題を問いかけているような。

周りが敵ばかりの中で戦っていた帆高にとっては、陽菜の存在が自らの正義のど真ん中だったんでしょうね。

 

愛にできることはまだあるかい

僕にできることはまだあるかい

君がくれた勇気だから 君のために使いたいんだ

君と分け合った愛だから 君とじゃなきゃ意味がないんだ

                               作詞 野田洋次郎

 

この部分はド直球のフレーズなのに、なんだか新しさすら感じる気がします。

あまりにも美しくて力強い歌詞だと思います。

 

帆高が陽菜にもらった勇気だからこそ、陽菜のために使いたい。

そして陽菜と分け合った愛だからこそ、陽菜とじゃなきゃ意味がない。

 

問いかけで繰り返されるこのフレーズが、最後にはきちっと「まだあるよ」で幕を降ろす流れも最高です。

 

愛にできることはまだあるのだから、大丈夫だよ。

 

そう言ってくれるような気がします。

 

 

まとめ

 

とにかく今回も最高だったRADWIMPSによる音楽。

どの曲も主人公である帆高や陽菜の気持ちに寄り添っている歌詞となっていました。

しかもそれがわざとらしくもなく、とってつけたようなものではなく、深く深く物語とリンクしているというのが本当に凄い所だと思います。

 

前作「君の名は」の曲もそうでしたが、今回もRADWIMPSの音楽が「天気の子」の魅力を高めていて、そして「天気の子」がRADWIMPSの音楽の魅力を高めている。

そういう最高の関係になっているのだと思いました。

 

深く歌詞を読んでいれば凄く物語の解釈が広がっていくので、映画を観た方には改めて音楽を、そして音楽を先に聴いた方には改めて映画を

そんな風にどちらも楽しんでいくのが最高の楽しみ方なんでしょうね!!

 

 

今回はここまで。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

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