ワンピース最新話953話ネタバレ感想!秀逸なワンピース風昔話に感動!

こんにちは
くろいとりと申します。
今週も面白かった
「ワンピース」
しかし今回は連続するワンピースのエピソードの一場面ながらも、一つの短編としても楽しめるというか、題材的にも日本に古くからある昔話の一つのような感覚を味わえました。
多分探せば似たような話も見つけられるような気がしますね。
しかもそういうエピソードをしっかりとそれまでに登場していた河松なんかの動きと絡めているのが流石です。
今回も気になった所をまとめてみたいと思います。
ワンピース最新話953話「一度狐」
河松と日和の別れ
前回にも語られていましたが、日和が河松と別れたのは、
自分の事ばかりに気を使って日に日に弱っていく河松が見ていられなかった。
自分と一緒に居たら本当に死んでしまうんじゃないか。
そんな風に思ったからです。
そしてその言葉の通り、13年前に日和は河松に手紙を残していました。
このシーンは切ないです。
もう河松が可哀想で。
河松にとっては自分がどんなに苦しくたって、日和がいたからこそ生きていられたはずですからね。
それだけに日和がその気持ちを分かってあげられなかったのも悲しいです。
まあ日和としては13年前の時点で、自分であれば何とか生きていけるという気持ちが生まれていたんでしょう。
生き方を選ばなければ日和には選べる道があったのだと思われます。
まあその辺の流れはいつか描かれてくれると思いますが。
霜月の謎
そして今回気になったのが、鈴後を治めていたかつての大名の名前。
霜月牛マルという名前と、そのシルエットが描かれていました。
うーーーん、シルエットが思い切りゾロに見えるぞ(笑)
処刑されてしまった霜月康イエの時点で、ゾロとの関係を感じさせていましたが、どんどんその距離が近づいて来ているように思えます。
やっぱり直接的に血が繋がってたりするのでしょうか。
常世の墓のシステム
そして鈴後の風習とされているのが常世の墓。
年中寒いこの地域だからこそ成り立つ埋葬方法で、桶に入れた遺体は数百年腐らないとのことです。
つまり、この地域の死体を盗み出せば、その死体は腐りきっていない可能性があるということですね。
なのでやはり元七武海のモリアはここから死体を盗み出したのでしょう。
数百年前の伝説の剣豪であるリューマの死体を、秋水と共に。
とは言うものの、時系列がよく分かっていないので、一緒に盗んだのかはわかりませんが(笑)
しかしこういう話の繋げ方が本当に上手いですよね、尾田先生は。
オニ丸が可愛い件
かつての大名である霜月牛マルは、いつもキツネと一緒。
そしてそのキツネの名はオニ丸。
主亡き鈴後の地で、ずっと墓を守り続けていたのです。
・・・なんかもうこの時点で泣けちゃいますよね。
ただのキツネなのに。
まあただのキツネではなく、狛キツネなので、結構デカイんですけどね(笑)
相当デカイ河松の半分以上の背丈はある感じなので、普通の人間くらいのサイズはあるはず。
そしてそんなオニ丸ですが、戦闘モードの時の顔は怖い感じですが、いざ懐いてくると結構可愛いです。
そこだけ普通のキツネって感じで。
日和を守れなかった代わりに
河松が鈴後の地へやってきたのは、日和を守りきれなかった時に、自ら腹を切る場所と決めていたからでした。
鈴後の人々は刀を墓標とするため、この地には山のような武器が眠っていました。
だからこそ墓荒らしが絶えなかった訳ですが、そのオニ丸が守り抜いてきた墓と武器を見て河松は、新たな自分の役割を見つけたのです。
13年後に再び大きな戦いが起きる。
侍達が立ち上がるその時に必ず大量の刀が必要になってくる。
まだ百獣海賊団と自分たちの戦いは終わっていないと。
だからこそ刀を眠らせるのではなく、活かしていかなければならない。
そう考えた河松は、オニ丸が守り続けた墓を荒らして、刀を集め始めます。
この辺りの描写も結構苦しいものがありますよね。
別に日和を守れなかったという訳ではないだけに余計に辛いです。
何か理由をつけなければ生きていられない程ショックだったんですよね。
逆に言えばやっぱり、ワノ国で敗れた人達は、心の何処かで未来への小さな希望を抱いていたから生きて来れたのでしょう。
ただ負けただけだったら、みんなここまで頑張れなかったのでしょう。
囚人採掘場でのモモの助のエピソードなんかもそうですが、やっぱり希望って大事なんだなぁ。
初代牛鬼丸誕生
そんな河松の思いを感じたオニ丸は、自らずっと守り続けた墓を自ら荒らしていきます。
オニ丸もきっと自分の相棒だった霜月牛マルと同じようなものを河松から感じたんでしょう。
この辺の相棒感が漂う描写も素敵ですよね。
ページ数的には1ページちょいしかないのに、しっかり関係性を描けるっていうのも流石。
オニ丸の感情を、鳴き声で現しているのも良かったです。
そしてそんな二人は以前のオニ丸と同様に、本物の墓荒らしの事は許しません。
二人揃って墓荒らしを追い払って武器を奪うと、自分たちを「おいはぎ橋の牛鬼丸」と名乗るのでした。
つまり、これが初代牛鬼丸だった訳ですね。
まあオニ丸も初代牛鬼丸だった訳だからずっと牛鬼丸を貫いていたのですが。
河松も、オニ丸の相棒だった牛マルの名前とオニ丸の名前を合わせて即興で牛鬼丸と名乗ったのだから流石です。
狐に戻ったオニ丸はどうなる!?
そんな関係まで作ったものの、都で捕まってしまった牛鬼丸。
泥棒で捕まるって非常に悲しいですし、しかも捕まった後素性も明らかになっちゃうのだから散々ですよね。
そこからは毒魚生活が始まっちゃう訳ですし。
まあ町人達に迷惑をかける訳にはいかないという思いがあったのでしょう。
逃げようと思えば逃げれるでしょうが、暴力を振るいたくないジェントルマンな所が出てしまったのかな。
まあそういう部分を含めて河松は格好いい侍だと思います。
そして現在、牛鬼丸に案内されるように辿り着いた場所は、河松がオニ丸と共に作り上げた地下室。
そこには、何千本という武器が綺麗に並べられていたのでした。
これによって武器問題も解決!
しかし非常にスムーズです。
とはいえ、しっかりと13年前から準備していたのだから、無理やり感もなければご都合主義でもありません。
未来に繋いでいく気持ちがあったからこその奇跡とは言えるかもしれません。
そしてそんな奇跡を起こしていたオニ丸。
僧兵の姿からキツネの姿へと戻ります。
しかしここで疑問がありますよね。
何でオニ丸は、こんな微妙なビジュアルの牛鬼丸という僧兵に変身していたのか?
・・・・・まあこれはどうでもいいか(笑)
格好は多分河松の格好を真似ていたのでしょうね。
ほっかむりをした河松の姿は牛鬼丸の姿に似ているような気がしますし。
そして本当に気になるのは、何故キツネが変身できていたのかという事です。
普通に考えるとやはり悪魔の実の力でしょう。
しかし変身できるという能力は、黒ひげの所にいるカタリーナ・デボンが使っていた幻獣種のモデル九尾の狐の力です。
同じような能力を持つ悪魔の実はそれほどないでしょう。
そして逆に考えると、何でモデル九尾の狐で変身できるのかって事になりますよね。
そう考えると、ワンピースの世界においては、キツネ=変身できる生き物って事ではないでしょうか?
誰でも変身できたらあれなんで、めっちゃ長生きしたらとか、徳を積んだらとか、何かしらの条件付きみたいな感じで。
まあ普通に狛狐という種族がそういうものだという可能性もありますが。
牛鬼丸状態のオニ丸は、ワノ国の歴史にもめちゃめちゃ詳しかったですし、相当知能も高いはずです。
もはや狐という存在を超えているのかもしれませんね。
伝説の名刀「閻魔」
そして今回ラストに日和がゾロに秋水の代わりの刀をさしあげると言ってきました。
それは日和がおでんから受け継いだもので、カイドウに唯一傷をつけたという伝説の刀。
その名前は名刀「閻魔」
いかにも強そうな名前の刀ですね。
こんな存在が出てきた事で、ゾロの装備する刀がワノ国編で変わっていくのは間違いなくなりましたね。
まあ光月おでんの形見とも言えるものですから、ワノ国編が終わったら返す事になるかもですが。
そしてこの刀がカイドウに傷をつけたというのが凄く意味ありげです。
この刀を受け取ったのならば、やはりもう一度カイドウに傷をつけるか、もしくはこの刀でトドメを刺さなければならないというフラグですよね。これは。
現在の所、ゾロがワノ国編で戦うような相手は、まだ決まっていないような気がします。
可能性が高いのは既に軽く戦った狂死郎ですが、彼には秘密がありそうですし、おそらく味方サイドの人間でしょう。
そうなると確かにそれほど候補がいないんですよね。
イメージ的にはワノ国最強の侍とゾロが戦うというのが良い感じだと思うのですが、敵に強そうな侍が登場していないのが問題です。
だからといって、いきなりゾロがカイドウを倒すような流れも無理がありますよね。
ゾロはむしろオロチへの怒りに満ちていますし。
まあオロチ関連の誰かと戦った後に、戦力が集結してカイドウを弱らせて、トドメをルフィが刺すというのがありそうなパターンでしょうか。
カイドウとの因縁は完全にルフィですし、それ以上にゾロが出てくる感じも想像つかないですよね。
更に言えば、ワノ国編ではもしかするとビッグマムも敵に回るかもしれませんし、まだまだ予想は難しいです。
しかしこの名刀「閻魔」がカイドウに再び傷をつけるというのは間違いないのではないでしょうか。
まとめ
という事で、物凄くワノ国のシナリオとマッチした短編のような今回。
狐の恩返しとでも名付けて良さそうな感じがします。
落語に「七度狐」という演目があるようですが、内容は似ている訳でもなさそうですし、タイトルの「一度狐」はそこから取ったものの、内容はオリジナルって感じですね。
改めて尾田先生って流石だなぁと思わせてくれる回となりました。
そして最後の1ページの半分で次回以降の内容を想像させるやり方も流石です。
全国の考察好きの人達は、このネタだけで色々と考察が出来ますよ(笑)
次回の展開にも期待したいですね!
今回はここまで。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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