サマータイムレンダジャンプ出張版読み切りネタバレ感想!ひと夏の冒険感満載の良作短編!!

こんにちは
くろいとりと申します。
ジャンププラスで連載され、今回ジャンプ本誌に出張版が掲載された
「サマータイムレンダ」
ジャンププラスで連載されている作品が本誌に出張してくると、単発のエピソードなんかを普通持ってくるんですよね。
基本的に1話完結の話であればいくらでも描けるでしょうが、残念ながらストーリー重視のサマータイムレンダはほとんど無駄がない構成になっていてメインの内容に触れるのが難しいんですよね。
だからといって番外編を描いてしまうと本編の内容とは全く違うものになってしまいます。
なので出張版で何を(何処を)描くのか結構心配でしたが、やはり実力のある漫画家さんは違います。
非常に上手いタイミングで無理のないエピソードを本誌用に良い感じに仕立ててくれました。
新たな情報なんかはそれほどありませんが、一応これまでに描かれていた事と繋がる部分はあったような気がします。
気になった所を軽くまとめてみたいと思います。
サマータイムレンダ出張読み切り感想
どの時間の物語!?
サマータイムレンダの出張版という事でみんなが気になるのは、「一体何周目の何処を描くのか!?」という事だったと思います。
基本的に慎平が島にやってきてからの物語はほぼ全て本編の中に描かれていましたからね。
なので非常に難しいだろうなと思っていました。
良くても今までのエピソードの一部を切り取って編集する感じが限界かなぁと。
しかしそこはやっぱり作者の田中靖規先生。
流石としか言いようのない所を描いてくれました。
今回の内容が何時のものかと答えるならば、
ジャンププラスでの最新話である87話の少し未来の話となります。
正確に言うと7周目の7月23日(87話が22日の深夜)の昼間くらい・・・でしょうか。
サマータイムレンダは一寸先は闇というか、先が読めないから面白いという部分もある訳で、未来の話なんか描かれたら安心しちゃう・・・という考えもあるでしょう。
しかし最新の87話まで読めば、この後はしばらく平和だろうと思えるはず。
なので実際にこの話は89話とか90話くらいだと考えて読めば良いような気がします。
これが前回の86話の時点だったとしたら成立していないでしょう。
87話があったからこその、この出張版という形にしっかりなっていると思うのです。
内容は!?
そして肝心の今回の出張版の内容ですが、慎平と潮が島にはびこる影を倒すというシンプルなもの。
まあパトロールみたいな感じでしたね。
しかし当然ながら今回は出張版という事で、サマータイムレンダらしさのライトな部分を詰め込んだような内容となっていました。
慎平と潮サイドと、しおりちゃんの友達である浜路兄妹サイドで物語は描かれていきます。
潮の力で影の反応を探して歩く二人と、島を冒険している浜路兄妹+その友達の灯台君。
しおりちゃんと同じで影の噂を聞いた事がある浜路兄妹と灯台君は、山の中の立入禁止のエリアへと入っていってしまいます。
そこで子ども達が見てしまったのは学校の先生であるはずの人渕先生が誰かを殺害している所。
当然ながらそれを見られた人渕先生は子ども達に襲いかかってくるのでした。
とまあ後は読まなくても分かるくらいにシンプルではあります。
まあ本編でもないのに捻っても分かりづらいだけですからそれで良かったと思います。
本編とのリンクと見所
当然ながら本編のむしろ少し先を描いているので、本編と色々と繋がりがあるこの話。
色々と見所も多いですし適当に書いてみると、
久しぶりの夏の昼間描写
今回何が嬉しかったかというと、全編に渡ってとにかく明るさがあったんですよね。
本編って5周目開始時点でループの開始時間が結構遅くなってきていたんです。
そして5周目はそのまますぐにやられてしまい、次の6周目は開始時間が18時くらい。
その後の戦いの辺りからずっと夜の描写が最新の87話まで続いていたんですよね。
サマータイムレンダの魅力の一つが真夏の日差しだと思ってますので、明るい外の日差しの下で慎平や潮が動いているのは非常に良かったです。
一時はもう日差しの下を歩く事なく終わるんじゃないかと思ってましたから余計に嬉しいかも。
もちろんそれと同じくらい影が紛れる感じの夜の怖さとかも良いんですけどね。
久しぶりに明るい慎平と潮(ロングヘア)
そして出張版という事で大分明るい感じのキャラに描かれている印象もありました。
元々は全然普通なんですが、しばらくシリアスな展開が続いてましたからね。
潮はそれでも割と明るかったですが、慎平は本気でシリアス一辺倒でしたから。
まあそれも仕方ないくらいに慎平の肩には色んなものが背負わされてる訳なんですが。
何気にショートヘアになってた潮がロングに戻っていたのは気になる所。
87話の段階からここに来るまでの間に何かあったとは思いづらいので、何らかの方法を使ってこの状態にしているというのが普通のような気もします。
が、実際よくわかりませんね。
しおりちゃんと仲が良かった浜路とその妹の登場。
慎平サイドと子供サイドに別れた感じで描かれていた今回の出張版。
その子供ですが、しおりちゃんと仲の良かった浜路とその妹でした。
本編でもちょっとだけ垣間見えた生意気でお調子者っぽさが今回も描かれていました。
しかし本編の年齢とちょっと違っていたりしたのが気になる所。
何か意味があるのかそれともただの間違いなのか・・。
特徴的な名字の灯台君
そして浜路兄の友達として登場したのが灯台君。
なんつー名字なんだろうか・・・という感想以外は出てきません(笑)
特徴的な名字なのでそのうち彼の家族なんかが出てきたりするのかも。
影の人渕先生
そしてこの出張版での敵となるのが人渕先生。
おそらく小学校の先生をやっているのだと思われます。
この名前何処かで聞いた事あるなぁと思ってましたが、この名前は22日の葬儀会場で南雲先生が確認した影の家族の中の一つでしたね。
小早川家と子垣内家、そして人渕家。
この3家族が確認されていた影の家族。
まあわざわざ今後登場してくるかはわかりませんが、一応繋がりがあると気になっちゃいますよね。
浜路兄妹の兄弟愛
そして今回のポイントの一つである浜路兄妹の兄弟愛の部分。
浜路兄が影にコピーされてしまい影浜路が生まれてしまいます。
兄と逸れた妹のあかりに優しく声をかける影浜路。
が、まだ幼いあかりはそんなに優しいのはお兄ちゃんじゃないとその正体を見破ります。
実際には優しい部分も浜路にはあるんでしょうが、それを表に出す事が苦手なんですよね、多分。
しかし影はそういう所まで全面的に出してしまう。
だから素直に物事を疑えるあかりにはバレてしまったって事なんでしょう。
これもある意味では妹が兄をしっかりと理解しているという事で、結局は愛ですよね。
戦いが終わった後に潮に立ち向かおうとしたり、妹と抱き合う所なんかは兄弟愛全開でした。
その兄弟愛の部分をどうにか菱形家にも分けて欲しいくらいですね(笑)
困難に立ち向かって少し大人になった事によってなのか、抜けそうになっていた歯が抜けるというのも何となくほっこりするエピソードでした。
カッコいい慎平とカッコいい潮
影として高速で移動して長い髪を刃物のようにして戦う潮。
やっぱりこの攻撃はスピード感があって格好いいですよね。
そして慎平はどんどん銃の扱いが上手くなっています。
87話でも自然と銃を撃てていましたし、元々センスがあるんだろうなぁ。
「フカン」という言葉は出張版でも出てきましたが、やっぱり87話の後だと考えると、凄く深い感じに聞こえてきますね。
ちょっとだけラブコメ要素も
そしてサマータイムレンダの見所の一つがラブコメ要素ですよね。
夫婦みたいと子供に囃し立てられて二人揃って顔を真っ赤にして否定する・・・。
ベタベタな展開ですけど、まあこれが良いんですよね(笑)
とは言いながらも個人的には澪の方を心配しているんだが・・・。
まとめ
という事で特別編的な物を描きづらいはずのサマータイムレンダの出張版。
しかし非常に上手いこと考えられて作られていましたね。
ちゃんとサマータイムレンダを知らない人向けに作りながらも、知っている人もしっかりと楽しめるというのはお見事だと思いました。
とはいえ一応影という敵の存在とそれと戦うという重要な要素に説明はあったものの、もう一つの超常現象である
ループについては一言も出てきていないんですよね。
これも何気に凄いと思いました。
ループする事がサマータイムレンダの面白さを生んでいる部分なのは間違いないですが、それを入れてしまうと非常に面倒くさい事になるでしょうからね。
状況の選択と、何をこの出張版で伝えるのかの取捨選択が非常に上手いおかげで良いものになっていたのだと思います。
とりあえずこの出張版によって、最新87話以降のしばらくの安全は確認出来たといっても良いでしょう。
本編でも早くこの時間まで辿り着いてくれたら良いですね!!
今回はここまで。
最後までお読み頂きありがとうございました!
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