呪術廻戦ネタバレ考察 呪術廻戦の裏主人公?夏油傑が求める未来は!?

週刊少年ジャンプで連載中の
「呪術廻戦」
突如描かれた過去編によって色々な事実が明らかになっていきましたよね。
その中でもやはり注目すべきなのは敵となってしまった夏油傑ではないでしょうか。
夏油傑は呪術廻戦本編の前の年の戦いを描いた「呪術廻戦0 東京都立呪術高等専門学校」の大ボスとして登場してきたキャラクターであり、五条と親友であった事なども少しだけ描かれていました。
そしてその物語の中でトドメを刺される事になった夏油。
しかし彼はその後の物語である呪術廻戦本編にも敵側に協力する形で登場。
裏側から呪術廻戦の物語を動かしていく役回りに徹している印象です。
0巻でのラストの感じからすると、例え生きていたとしても目的を諦めてもおかしくないようにさえ感じていました。

それだけにどうにかして生き延びていたのか、もしくは復活した(させられた?)夏油が呪霊達に協力しているというのは不思議にも思えました。
そんな彼の高専時代と、彼が闇に堕ちていくまでが描かれたのが過去編の懐玉(全11話)と玉折(全3話)でした。
過去編としては相当長い話の中で、色々とキツイ事があり、その中で描かれていたのは大きく言えば2つだと思います。
それは、
最強呪術師五条悟の覚醒と夏油傑の闇堕ち
だったと思います。
まあ一応闇堕ちとは言ったものの、夏油は闇に堕ちたという訳ではないですよね。
自分の進む道を選んで、目指すものの為に一人で歩き出した・・・という方が正しい言い方なのでしょう。
個人的には過去編を読んでいて、夏油傑は呪術廻戦における「裏主人公」なんじゃないかと感じました。
0巻の彼の動きや考え方を中心に見ながら、今の彼が何の為に戦っているのかを考えてみたいと思います。
呪術廻戦、裏主人公夏油傑の求めるものは!?
0巻での夏油初登場シーン
そもそも0巻の主人公は乙骨憂太。
呪術廻戦本編でも名前は登場しているものの、ちゃんとは登場していません。
彼が0巻の時からどんな成長をしていったのかは、非常に注目すべき所で、登場する時は相当盛り上がるのだと思われます。
そしてそんな乙骨の力を狙う悪役として登場したのが夏油傑。

初登場時からおなじみのこの僧侶っぽい格好となっていました。
その格好に意味があるという事も過去編のラストで明らかになっていましたよね。
そしてもう一つ気になるのが、この時点から使用している彼の呪霊。
こちらも過去編で彼や五条が戦った伏黒パパが使っていた呪霊で、持ち主がいなくなった事で夏油が手に入れていたんですね。
流石に0巻の時点でそこまで考えていたはずはないでしょうが、この繋がりは凄く上手いものがありましたね。
まあ夏油からすれば、この呪霊を愛用するという事は結構嫌な記憶を思い出しそうなもので、大事に使っているのが意外といえば意外な気もします。
が、自分への戒め(弱かった自分に対しての)だと考えれば納得も出来るかな。
一番の理由は使い勝手が良い・・・・という事も普通に考えられますけれど。

ここで紹介されていた、100を超える一般人の呪殺についても過去編で描かれていましたね。
0巻でここを読んだ時は物凄い悪役だと感じていましたが、過去編でその場面を読むと驚くほど全く別な印象を持つというのが、凄まじく漫画の上手い所だと思いました。
0巻での目的
そんな夏油の目的がなんだったのか?
そこは当たり前ながらも過去編の時から変わってはいません。
むしろ長い事準備を進めていた事もあってか、凄くわかりやすい想いになっているような気がします。
まあこの辺は世界観の広がりの部分の違いがあるので仕方ない所ですが。
過去編での考え方と違いがあるとすれば、自分達呪術師が特別な存在だと、かなり強く感じている所でしょうか。
そして過去編では夏油に対して、同じく特級術士の九十九から2つの選択肢を提示されていました。
それは全人類から呪力をなくすという考えと、全人類に呪力のコントロールを可能にさせるという考え。
夏油が実行しようとしたのは後者の方。
とはいえ、呪力のコントロールを可能にさせるのではなく、呪力を使える人間しかいなければいいという考えです。
0巻の頃の夏油は、その考えの部分が過去編に比べると非常に強くなっていたような気がします。
菜々子と美々子
先程も言ったように、過去編では0巻で語られていた夏油による100を超える一般人の呪殺が描かれていました。
とはいえそれはそんなに単純なものではありません。
そこに至るまでに、夏油にとっては様々な辛い事がありました。
守らなければならなかった存在(天内)を守れなかった事
自らの実力の無さの実感。
術師が守らなければならないはずの非術師達の醜さ。
そんな非術師のために苦しみながら呪霊を飲み込んでいく理不尽さ。
唯一信頼出来る仲間とのすれ違い。
自分を慕ってくれた純粋な後輩の死。
このまま術師として戦い続けた先にあるものが、術師達の屍の山でしかないと気付いてしまった事
そんな様々な事の積み重ねがあった上で、夏油の引き金を引いてしまったのは、やはり非術師の醜さでした。

とはいえ夏油は非術師が醜いがゆえに彼らを皆殺しにした訳ではなく、彼にとってもっと守らなければならないモノがあったからこその凶行でした。
それが菜々子と美々子。

過去編での菜々子、美々子にとっては、術師は非術師に理不尽に殺されるものだと考えてしまってもおかしくない状況でした。
力を持っていた自分達を虐げる醜い大人達。
子供だった彼女たちに容赦ない暴力を浴びせる大人達は、呪霊なんかよりもよっぽど危険な存在だった事でしょう。
それだけにそんな状況から救い出してくれた夏油は、他の誰が何と言おうと二人からすればヒーローだったはず。
そして夏油の家族となった彼女達が、夏油の考えを信じて戦うのは至って正常な判断だと思います。
夏油と彼女達の付き合いは10年以上に渡る訳ですし、0巻での戦いによって夏油が死んだのだと知らされれば、間違いなく暴れていたような気もします(戦って殺される、もしくは捕まる。それか夏油の後を追って自殺)
ただそういう展開は夏油だって望んでいないでしょうし、「僕がいなくなっても死んじゃいけない」的な事を言っていたのかもしれませんね。
今の夏油と彼女達が繋がりを持っているのかも、今後知りたいポイントです。
夏油の大義は叶うのか?
0巻においての超名場面と言えば、

この場面でしょう。
まず「女誑しめ!!」に対する乙骨の返しが「純愛だよ」ですからね。
夏油との戦いでめちゃめちゃ覚醒していたとはいえ、割といじめられっ子系の乙骨が、まさかこんなオシャレな返しをするとは。
まあそれだけに非常に効果的だった訳ですが。
そしてそれに対して夏油が口にしたのが、
「ならばこちらは大義だ」という台詞。
この「大義」という言葉は過去編で五条との会話の中でも出てきていました。
そもそも何に対しての「大義」なのか?
まあそれは多分この世界を生きる全ての術師の為に・・・って感じですかね。
呪霊が生まれる→それを倒す→犠牲が出る→呪霊が生まれる・・・・というエンドレスゲームを完全に終わらせる事が夏油の目的。
それはすなわち全ての術師を守るという事。
そう考えれば確かに夏油のやっている事は大義と呼べるのでしょう。
とはいえ、夏油の考えたやり方で、彼の大義が叶う事はないと思いますが。
夏油が心の底から笑える時はやってくるのか?
0巻を読んだ時点や、呪術廻戦本編を読んでいても、そこまで夏油に対する思い入れはありませんでした。
しかし過去編を読んでいくうちに、どんどん夏油に対して感情移入していってしまいました。
それは彼が、五条悟のような天才ではなかった事が理由として大きいでしょう。
普通に言えば夏油も天才の類なのでしょうが、彼がなりたかったのは五条のような本物の天才だったんですよね。
過去編での最後の五条との会話の中でも「私が君になれるのなら・・」と言っていましたし。

もちろん彼がした事は許される事ではなく、正義が悪かで言えば間違いなく悪。
呪霊側について色々とやっている事も、それまでの彼を思えば結構無責任に術師を危険に晒しているとも言えますし。
とはいえ、彼は誰よりも必死でこの呪いに満ちた世界を変えようとしている人間です。
だからこそ呪術廻戦の物語において、彼の願いがいつか叶うのではないかと思っています。
きっとそれが呪術廻戦の物語が辿り着く最後の場面のような気がしますね。
そしてそれが達成された時、彼がまだ生きているかは微妙な気もしますが、その時ようやく夏油は心の底から笑う事が出来るのではないでしょうか。
まとめ
という事で、呪術廻戦の重要人物である夏油傑について色々とまとめてみました。
高い実力を持ちながらも、五条悟という最大の理解者であり、同時にどうしても理解できない存在が近くにいた事で道を外れていってしまった夏油。
呪術廻戦27話のタイトルは「もしも」
そこには吉野順平が呪術高専に入っていたら・・という姿が描かれていました。
それと同じ様に、もしも夏油と五条がお互いを理解して、同じ目的の為に戦っていたらどうなったか・・・・。
そんな事を考えてしまったりもします。
最強のコンビだった彼らなら、もっと違う答えを見つけて戦い続けていたのかもしれませんね。
個人的には呪術廻戦の裏主人公だと思っている夏油傑。
今後の彼の行動にも注目です!!!
今回はここまで。
最後までお読み頂きありがとうございました!
90話で遂に本編の夏油の正体が明らかに!!!↓↓↓
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