サマータイムレンダ最新話92話ネタバレ感想!本誌出張版に繋がる潮と人渕先生の過去に感動!

こんにちは
くろいとりと申します。
物語も佳境に入りつつある
「サマータイムレンダ」
92話目となる今回は、いつもの倍近くの大ボリューム回。
とはいえ、その半分は少し前の本誌出張版の内容となっていて、前半部分が出張版を補完するような内容になっていました。
そしてその繋げ方が物凄く素晴らしく、出張版だけを読んだ時の読後感と、今回を読んでからの読後感がまるで違うものになってくるんですよね。
そして影との戦いが非常に辛いものである事を改めて考えさせます。
主に前半部分に絞って、気になった所をまとめてみたいと思います。
サマータイムレンダ最新話92話
慎平と潮のターゲットは皆の恩師
長かったループ初日を終えての2日目は、敵の戦力を減らすために、こちらから攻めて影を減らすのが目的。
2つのチームに分かれての行動で、慎平は潮とコンビを組むことに。
そして早速向かったのは一家揃って影になってしまっているという人渕家。
本誌出張版でかなり久しぶりに昼間の行動が描かれたんですが、やはりサマータイムレンダでは昼の世界も不気味さが漂いますよね。
日本家屋って何故こうも不気味な感じに見える時がくるんだろう・・・・。
南雲先生が確認していたように、人渕家には影の跡だけが残された状態。
それは分かってはいたものの、二人にとってはかなりショックが強い出来事でもありました。
何故なら南雲先生が葬儀で見つけた影の一人は、人渕家の「人渕かなえ」
「ぶっちー」と親しみを込めて呼ばれていた彼女は学校の先生。
小さな島という事もあり、当然ながら慎平と潮、そして南雲先生までもが彼女の授業を受けていたのです。
つまり過去にお世話になった恩師を二人は狩らないとならない状態なのでした。
島民全体が家族のようなものでしょうから、こういう事態は想定しなければなりませんが、それにしてもやっぱりキツイものがありますね。
小学生の時からお強い潮
そんな人渕先生との記憶を思い出していた慎平。
それはまだ二人が小学生だった頃の事。
潮はハーフという事もあって、同級生達から外人扱いされていじられていました。
が、当然それに参ってしまうようなタイプではない潮は、いじめっ子達をボッコボコに返り討ち。
ちなみにこの場面も以前描かれていて、そこから更にその先に何があったのかを今回描いてくれています。
潮がバカにされている事に憤った慎平が彼らいじめっ子に声をかけた隙をついてまずボディに一発。
以前はこの部分で次の場面へと移っていましたが、実際にはボディを殴られて悶絶する相手の顔面に更に一発入れています。
容赦ない2発目でも満足しない潮は更にマウントを取って攻撃。
慎平が止めるのも気にせず暴れる潮は、逃げたもう一人のいじめっ子にまさかの飛び蹴りを食らわせる事に。
この場面での潮の顔がやたらと凶悪で、どっちがいじめっ子なのかわからなくなっちゃいますね。
まあ潮からすれば、そうでもしないと彼らからの嫌がらせが終わらないという事が分かっていたんでしょうけれど。
人渕先生の教え
そんな暴れまわる潮を激怒しながら止めに入ったのが人渕先生。
何気にこの場面での先生の顔も怖い(笑)
とはいえ、人渕先生は、どちらが悪いのかをちゃんと分かっていて、「自分は悪くない」と一点張りの潮の言葉をちゃんと受け止めてくれます。
「潮さんは悪くない。悔しかったんやな」と。
しかし流石にまだまだお子様の潮にはそんな先生の言葉も受け入れられません。
いじめっ子達は、弱いから弱い者いじめしか出来ない。
でも自分は弱くない。
それをあいつらに教えただけ。
そんな風に意地を張る潮。
しかし先生はそんな潮の強さを認めつつも、やっぱり暴力は駄目だと訴えます。
「ホンマに強い人は誰かをキズつけたりしない」と。
潮の手は
人渕先生は潮の手を掴んでじっくりと語りかけます。
潮の手は誰かをキズつける為のものではなく、手をつないだり、なでたり、抱きしめたりするのに使って欲しいと。
この頃の潮はそんな言葉を受け入れることは出来ませんが、先生は慎平にも優しく語りかけます。
潮の事をよく見といてあげてと。
手をグーにする前にちょっと考えてみてねという先生の言葉をどうしても受け入れられない潮。
しかしそんなヤンチャ過ぎる潮の事も先生は肯定してくれます。
「潮さんの正直なところ、先生大好きよ!」と。
いやいや、単なるモブキャラだと思ってましたが、思っていたよりも数百倍くらいは素晴らしい先生でしたよ、人渕先生。
潮が小学生だった頃は慎平と人渕先生に助けられていたんでしょうね。
頭ごなしに怒るだけではなく、潮の良い所をしっかりと受け止めてくれる器の大きさ。
マジで素晴らしい先生だと思うんですが、彼女が既に影になってしまっている状況でその素晴らしさを再確認する流れは結構辛いものがありますね。
そしてそんな人渕先生の事を思い出して涙してしまう潮。
潮は既に影になってしまった先生の仇を取れるのは自分達しかいないと、その手を強くグーにするのでした。
先生との事を思い出しながら手をグーにするという流れは非常に素敵なものがありますね。
今度はちゃんと考えてグーにした訳ですから。
しかし何が悲しいって、そんな先生とのエピソードを持つ潮自体も既に影になってしまっている事ですよね。
改めて辛い話だわ・・。
シデの中身は!?
そんな潮の手の話が描かれていた次のページでは、どアップで何者かの左手が描かれます。
誰かの左手に包帯を巻いていたのは菱形医院の根来さん。
その誰かの左手の持ち主はシデ。
昨日の戦いで受けたダメージが大きかったためか、影の中にある本体がむき出しになってしまっていました。
根来さんの処置を褒めながらも、シデは根来さんの脳天に自らの指を突き刺します。
そしてそれによって根来さんの影を吸収?して、自らの足りなくなった影を補充。
むき出しになった手を新たに覆っていくのでした。
という事で未だにその姿は描かれないままのシデの本体。
菱形紙垂彦というかつての人間の影なのであれば、ここまで隠す必要はない気がしますよね。
なので、やはりシデの中身は誰か知っている人である事は間違いないはず。
ってかそうじゃなければ盛り上がりませんよね。
出張版との違い
そしてこのシデのシーンから、本誌出張版の冒頭へと繋がっていきます。
今回は出張版の前半部分で終了という形になるので、次回は出張版の後半部分が描かれるはずです。
基本的に出張版のエピソードは半分が子供達が主役として描かれている事もあって、その時とほぼ変更点はありません。
しかし本誌出張版では、初めてサマータイムレンダを読む人へ向けての慎平のモノローグがありましたが、その部分は変更されています。
影についてのシンプルな説明だった部分は、人渕家の影についての詳しい情報へと切り替えられていました。
こういう部分も非常に上手いですよね。
出張版を描いている時点でこういう事も考えて描かれていたんだろうなぁ。
改めてこの漫画って今のジャンプ本誌の作品と比べても相当上手い構成をしているなぁと感じます。
まとめ
という事で、出張版の内容と驚くほどに上手く繋げられていた今回。
出張版を読んだ時は只の敵だと感じていた人渕先生の印象が180度変わってしまうというのは、凄まじく漫画として上手な作りでした。
潮が小学生の頃容姿が原因でいじめられていた事と絡めて、人渕先生の教育者としての素晴らしさを描いていたのも素晴らしいです。
しかしそれら全てが悲しみに繋がっているというのが泣けてきてしまうポイントとなっています。
せめて人渕先生との思い出が、慎平と潮の戦いをプラスに導いてくれるのを祈りたいですね。
次回は出張版の後半部分になってくるでしょうが、おそらく出張版のラスト部分にプラスして何か描いてくれるでしょう。
おそらく悲しみが強いものになりそうで、読後感さえも出張版とはまるで違うものになってくるような気がしますね。
人渕先生の旦那さんや、子供達との戦いにも繋がっていくのかも。
今回はここまで。
最後までお読み頂きありがとうございました!
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