今更ながらサムライ8について語ってみるその⑤31話と32話の気になる所

こんにちは
くろいとりと申します
これまで4回に渡って気になる所を語ってきた
「サムライ8」
今回でようやく最新話に追いつきます。
では早速!
31話
角弾頭を撃とうとする弁を止めようと動き出した八丸達が、結局一斉にトラップに引っ掛かって窮地に陥るというちょっとしたギャグのような回。
あらすじだけでもヤバいというか茶番感が半端じゃないですが、当然内容も問題だらけ。
まず気になったのが、見下星からその弁のアジトへと向かった場面。
宇宙空間を移動していたのですが、その時は侍ではないアンや三打は宇宙服を着ていました。
しかしアジトに着いたらもう脱いでるんですよね。
人工物のような衛星のはずだけど、ここには空気があるんだろうか・・・・。
というかそもそもどこにアジトがあるのかもさっぱりわかりませんし、位置関係もサイズ感もわかりません。
まあどう大きく見繕ってもちょっとした街くらいのサイズしかなさそうなのがどうしようもないですよね。
宇宙に出て大冒険をするという触れ込みなのに、電車に乗って隣町までやってきた感しかないのは致命的です。
そしてバトルロイヤルの目的も明かされます。
どうやらバトルロイヤルによって強さのランク付けをして、後から鍵を狩るつもりだったようです。
・・・まあこの理由を聞いても誰一人として「ああ!なるほど!そういう理由だったんだ!」って思う人はいないでしょうね。
バトルロイヤルである意味を感じませんし、だったら大会で正式なルールとかを作ってやった方が無駄がない気がしますし。
ちなみに八丸達と同行しているモブ侍が、「ナメんなよ、オレらだって最後まで勝ち残った侍だぜ!」とかイキってますが、バトルロイヤルがふわふわしていたせいもあって特に何も感じません。
むしろこういう事を自分で言っちゃう辺りで余計に株を下げてます。
せめて別な人が言えばまだマシですが、そのやり方もこの作品ではことごとく失敗してるので無理かな(笑)
元々マイナスだというのに、これ以上下げてどうするんだよというレベルですね。
そして二手に分かれて行動していた侍達。
その一同が一気に描かれている場面があるのですが、ここはめちゃめちゃネットでネタにされました。
8人の侍が揃っている事もあり、タイトル名を回収したと揶揄されていましたね。
まあそりゃ、8人の侍の内、名前も知らない奴が5人いるってあり得ないですよね。
こんなサムライ8は嫌だ・・・・っていう大喜利の答えみたいな気がしてきます。
誰がそんなモブ達の集合でテンションが上がるんだよと思っちゃいます。
侍ではないからと言って、三打まで外されているのは本当に酷い・・・・。
もはやネタにする為にわざわざこんな演出にしているんじゃないかと疑っちゃいますよ・・・。
そして八丸達がやって来ている事に気付いた弁は、色々と準備を進めるのですがそれもよく分かりません。
自分の船と繋げて、さらに義常の鍵ともリンクさせた事で弁の体の横には骸骨っぽい顔が生まれてきます。
しかしこの時点で弁は自分のホルダーの牛若丸とも融合済みで下半身は牛状態。
そこでさらに船のホルダーとも繋がってさらに骸骨も出てきてという事で、もうごちゃごちゃ。
何が何だかわからん上に、融合したからどうなんだというのもはっきりしないのがヤバいです。
そしてその後、二手に分かれて行動していた八丸達は、何事もなく合流。
じゃあなんで二手に分かれたんだという感想しか出てきません。
二手に分かれさせた方が何となく千が有能に見えるとでも思ったのでしょうか・・・。
しかしそんな千は、弁の居場所が近い事を知ると、何故か自分の腕を刀ごとロケットパンチのように飛ばす、軍荼利流の黙秘剣という名前も見た目もダサい技を繰り出します。
そもそも何故敵が近くにいるのにロケットパンチを放つのかも不明ですが、そんなに速そうにも見えないその攻撃が普通に弁に当たりそうになるのも逆の意味で凄い。
そしてこの回の終盤で衝撃的だったのが、弁の仕掛けていたトラップ。
まさかこのトラップに全員がまとめて引っかかるなんて・・・。
これはギャグなのか、もしくは全員が遊び感覚でやってるのか。
しかもそのトラップがまたうねうねしたうどんみたいで最高にダサいです。
侍とホルダー関係のこの独特過ぎるビジュアルはもうどうしようもないですね。
普通のSFだったらもっとメカメカしいビジュアルになるんでしょうけど。
そして最後、皆がトラップに引っ掛かっている中で一人だけ自由だったのは三打。
弁は三打に自らの剣を渡して、自分の仲間でいたいなら全員の首をハネろと命じます。
その言葉で三打は刀を取り、竜に対して振りかぶるのでした。
・・・・・はぁ????
この場面、弁もおかしいですし、三打もおかしいですよね。
そもそも真実を知られている状況で弁がわざわざ三打を仲間でいさせる必要を感じません。
しかも別にアン以外は侍なので別に首をハネた所で死ぬわけではありません。
戦力的にまともにぶつかったら流石に厳しいはずで、そんな呑気にやっていて良いんでしょうか。
例えば角弾頭を発射すれば弁の勝利とかであれば、時間を使わせるのは有効でしょう。
しかし別に角弾頭が発射されても実際にはそんなに困る事もないんですよね。八丸達にとっては。
そして一方の三打ですが、あんな土下座を見せたりしていたのに普通に剣を構えちゃいます。
何だったんだあのやり取りは・・・・。
とはいえ!
この時点では三打にも何か狙いがあるのだと思っていました。
まあベタですが、トラップだけを切って竜を助ける・・みたいな。
果たしてそれがどうなったのか?
それは32話で明らかに。
32話
弁のトラップに間抜けにもほぼ全員が引っ掛かった事で窮地に陥った一行が、角弾頭を止めるために頑張るというあんまり進んでねぇなと感じる展開の32話。
見所はやはり前回の引きの部分です。
一人だけ自由にされて、仲間達を殺せば(首をハネても侍は死なないのですが・・)命だけは助けると言われた三打。
その言葉に従うように刀を構える三打(一応言っておくと三打にとって弁は両親の仇です)
しかし流石に弁に強い恨みを持つ三打ですし、前回の時点では何かを狙っているのだと思っていました。
土下座までして八丸に協力して貰っている訳ですし、この窮地を乗り切る策を考えているはずだと。
ですが!!
どうやらコイツ・・・・・本気で迷っているようです!!!!
嘘でしょ(笑)
そんな漫画ある???(ここにある)
過去の映像を見て憎しみを溜めていた奴があっという間にこんな状態になります???普通。
いやいや、本当にヤバすぎですよね。
コイツは絶対に仲間になる展開ですが、仲間になったとしても絶対に信用できないわ。
そんな状況を一変させたのは結局三打ではなく、拘束されていた竜の方。
竜は軍荼利流の装填内技によって自分を抑えていたトラップを切り裂きます。
展開はさておき、竜が自力で脱出するというのは悪くはないです。
しかし、そもそも装填内技についてもちゃんとした説明がこれまでなかっただけにあんまりピンとは来ません。
体の内部から武器を出すという感じで、ワールドトリガーの「スコーピオン」的な使い方をしているのは分かるんですが、あんまり比べたくもないですね。格好良くはないですし。
これまでに一言でもいいので何か説明があればちょっとはマシなんですけどね。
そして装填内技というのはどうやら軍荼利流の技のようで(この辺は一応描かれてはいたかな)同じ軍荼利流を使う千は何故か「彼も軍荼利流だったのか!?」と驚いています。
・・・・えっ??
驚いてないで、お前も脱出したらいいのに何でいつまでも捕まってるの???
同じ軍荼利流なんだからきっと千も使えるはずですよね??
竜には一応狙いがあったのでこのタイミングになったのはわかりますが、千はよくわかりません。
技を使えないのだとしたら、千はキャラクターとしても本気で使えませんね。
そして竜が拘束を自力で解いた事を喜ぶモブと変わらない八丸。
しかし竜がそのまま弁ではなく三打に刀を向けると、今度は「今度は竜かよ!」と心の中で動揺します。
・・・・・こいつ・・三打の事はもちろん、竜の事もまるで信じてねぇな・・・・。
土下座の件で色々とモブ侍を相手に偉そうに喋ってたけど、結局コイツはどっちも信じていないって最悪じゃないですかね。
そしてここから、竜と三打がこれまでの伏線(ウインクの件)を回収し、タイミングを合わせて弁に攻撃を仕掛けます。
この場面で分かるのは、とりあえず竜が良いやつである事。
そして散々迷ってた割に結局はすぐに弁に剣を向ける中途半端な三打がしょうもない奴であるという事ですね。
じゃあなんで迷ってたんだよと。
まあアイコンタクトの件はいつか使われると思ってましたので、ここまでの意味不明すぎる展開を無視すれば良いシーンとも言えなくもないです。
この回で褒められるのはここだけかなぁ・・・。
そして驚くべき事に、侍の竜の動きと同じくらいの身体能力を見せてくれるただの人間のはずの三打。
という事は、侍って身体能力は普通の人間と大差ないのかな???
再生しない技とかもあるくらいですし、侍になるメリットってなんなんだろ???
宇宙で活動出来る事くらいかな(笑)
三打と竜の攻撃で全員のトラップも解除されます。
そこで角弾頭の発射までの残り時間は僅か20秒。
ここからは時間が切迫している時などに漫画で使われがちなサイレントで進んでいきます。
- まず弁が角弾頭を止める為の鍵に一番近い竜と三打を再び拘束。
- そしてその隙を狙ってモブ侍が4人揃って弁を狙うも、横薙ぎ一閃で彼らが乗るホルダーもろとも4人揃って真っ二つ。
- そこにアンの祈りの力でバフのかかった八丸が突っ込み、弁の武器と牛若丸を真っ二つに。
- そこで再び自力で拘束を解いた竜が動き出すも、武器を投げつけられて妨害されます。
- その頃八丸は自分が真っ二つにした牛若丸に挟まれている状態。
- 残り時間が5秒を切った所でようやく動き出したのが千。
- しかし相変わらずに何故かロケットパンチをその場から発射。
- 敵の相手を縫うように飛んでいったその拳が角弾頭を止めるための鍵に手をかけた所で今回の話が終了。
うーーーーーーーーーん。
さては集団戦を描くのが下手だな、この作者。
ワートリの集団戦を見てからコレを見たらがっかりしかしないだろうなぁ・・・。
まず気になるのが4人揃って同じ軌道で弁を狙った間抜けなモブ侍。
まとめて真っ二つにされるような動きをしている時点でアホですが、しかもよく見るとこいつらホルダーに乗っているだけで、武器すら構えていません。
これがバトルロイヤルで上位に残った奴らの実力か・・・・!
そして約10秒間特に動かず、モブ侍が真っ二つになるまで待っていた八丸と、15秒間全く動かずに待っていた千。
しかも近づくことすらせずに、ロケットパンチで鍵を狙うという横着ぶり。
せめて頑張って近づいてからの方がまだマシなのでは???
20秒しかない状態で一歩も動いた形跡がないのでは、全く緊迫感がありませんよね。
ただ単に順番に動いていただけにしか見えませんし、ロケットパンチを使うパートナーに対して必死に祈る千の姫様もシュールでしかありません。
こんなに動きのない20秒になるのであれば、モブ侍を連れてきた意味もないような気がしますね。
まあそもそも角弾頭を撃たれたとしても別に八丸達にしてみれば痛くもないですし、これでは緊迫感も生まれませんよね。
せめて撃たれたらアンが死んじゃうとか、そのくらいのプレッシャーはかかっていても良かった気がします。
ちなみに角弾頭の鍵の所に思い切り分かりやすく「角」という文字が書かれているのはもはやシュールではなくギャグですよね??
まとめ
という事で、ようやく32話までまとめる事が出来ました!
とはいえ深く切り込んでしまえば、ツッコミ所はこんなもんじゃ全然足りないくらいにありますからね。
マジで底知れない程に問題点を抱えた作品だと思いますよ・・・。
誰が喜ぶのか分からない謎展開に、誰が理解できるのか分からない謎設定、誰にも刺さらなそうな安いドラマ要素。
ここまで問題点を揃えた作品ってなかなか存在しない気がします。
まあ文句はめちゃめちゃ言ってますが、それなりにしっかりと読んでいるつもりです。
33話以降でどうやって盛り上がっていくのかもわかりませんが、一応頑張ってついていきたいと思います。
今回はここまで。
最後までお読み頂きありがとうございました!
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