ワールドトリガーネタバレ考察!B級ランク戦を振り返る ROUND2編

こんにちは
くろいとりと申します
B級ランク戦で盛り上がり続ける
「ワールドトリガー」
しかし長く休載していたこともあり、本当に長いことランク戦が続いている感覚ですよね。
ランク戦が始まったのはすでに5年位前のようですし、時間的にもボリューム的にも「ワールドトリガー」のメインとなっていると言っても過言ではないような気がします。
いわゆる模擬戦ではあるものの、その中でボーダーという組織がどういうものなのか、そしてどれだけの戦力を持っていてどれだけしっかりとした組織なのかという部分もしっかりと描かれていて、本当に面白いですよね。
そしてそんなランク戦ですが、とにかくどの戦いも中身の濃い戦いでした。
今回は改めてひたすら密度の濃い展開の集団戦が描かれまくったB級ランク戦を振り返ってみたいと思います。
1試合毎に非常に注目すべき点が多すぎるので、今回は玉狛第二にとっての実質的な初戦であるROUND2を見ていきましょう!!!
B級ランク戦振り返りROUND2
戦った相手は諏訪隊と荒船隊
ROUND1を遊真と千佳の二人だけでありながらも圧勝した玉狛第二。
そんな玉狛第二の2試合目の相手となったのが諏訪隊と荒船隊。
どちらもランク戦の前に描かれた大規模侵攻編にも登場していただけに、少しだけ馴染み深いものがありましたよね。
近づいてショットガンでの攻撃をメインとしている諏訪隊と、3人が全員狙撃手という特殊な構成になっている荒船隊。
この時点では諏訪隊が8位、荒船隊が10位という事で、それぞれが上位(1位から7位の間)に入れる位置につけていました。
とはいえ、正直この頃はまだ割と楽観的に考えていたような気がします。
あの遊真がいればこの辺りで手こずるような事はないだろうと。
しかしそれが大きな間違いだとこの試合の時点で思い知らされることに。
この辺りの戦闘バランスの徹底っぷりが「ワールドトリガー」という作品を表現しているような気がしますね。
作戦の重要性とランク戦での戦い方
そして始まったROUND2。
ランク戦ではその組み合わせの中で一番順位が低い部隊がマップ選択権を持っているため、ROUND2では玉狛第二がマップを選択する事に。
しかしそこで玉狛第二が選んだのは何故か狙撃手が有利な市街地A。
玉狛はもちろん諏訪隊としても避けたいマップのはずで、そんなマップを選んだばかりに玉狛第二は開始早々狙撃に苦しむ事に。
しかしもちろんそれは自分達なりの考えがあっての事。
あえて狙撃手有利のマップを選択することで、玉狛第二と諏訪隊の利害が一致。
それにより間接的に2対1の状況を作り出す事に成功していたのです。
これこそが「ワールドトリガー」における地形戦の醍醐味というか、バトルロイヤルならではの考えであり、凄まじく考えられたものである事が読者にも伝わったような気がします。
それによって荒船隊も余裕はなくなっていき、戦況は非常に難しい事になっていくのでした。
もちろん、こんな事をやらなくてもそこそこ良い戦いは出来そうな気もしますが、転送位置なんかによっても大きく左右されるランク戦では勝てる可能性を高めておく事が重要なんですよね。
諏訪さんの凄さ
玉狛が自ら囮になっている間に荒船隊に接近した諏訪さん。
隊長である荒船さんに狙いを絞ってショットガンでガンガン攻めていきます。
その距離では流石に分が悪そうな荒船さんでしたが、苦しそうにしていたのはいわゆる釣り。
荒船さんは諏訪さんの攻撃を耐える事で仲間の半崎に諏訪さんを狙撃させたのです。
が、ここで凄さを見せたのは諏訪さんの方。
諏訪さんは半崎が狙撃してくるのを予想して顔面をシールドで防御。
失敗すれば即死という状況ながらも、ピンポイントで攻撃を防いだ事で半崎の位置まで特定させるというスーパープレイを見せるのでした。
流石隊長というか、戦闘慣れしている感じがしていて素晴らしいですよね。
遊真の動きに対応してくる隊員達。
諏訪さんのファインプレイもあり、荒船隊の半崎の位置を捕捉した各隊の隊員達。
しかし半崎の所にいち早く辿り着いたのは諏訪隊のメンバーではなく、玉狛第二の遊真。
奇襲を仕掛けて一発で半崎を撃破出来るかと思いきや、半崎は狙撃手ながらも遊真の攻撃を何とか避けて1撃では沈みません。
そこで諏訪隊の堤が到着し、半崎は堤のショットガンの餌食になることに。
半崎を撃破した堤はそのまま遊真との戦いに入ります。
堤といえば遊真がボーダー入りした時の監督役みたいな事もやっていた男。
それだけに遊真がどれだけ動ける相手なのかという事をしっかりと理解していました。
完全に動きに対応して遊真の動きを捕捉していたものの、そこで遊真が使ったのがグラスホッパー。
もちろんグラスホッパー自体が初登場という訳ではないものの、この局面で使われたグラスホッパーの動きに対応することは出来ず、遊真の前に敗れる事に。
しかし一撃で半崎が仕留められなかった事で、取れそうだった半崎の点は諏訪隊へ。
そして堤も遊真の動きにある程度ついていけている。
この後の荒船もそうですが、B級中位のレベルの高さを感じさせてくれます。
こういう部分で大規模侵攻編ではそれほど活躍出来なかったメンバー達が、遊真であってもそんなに簡単に倒せるようなレベルではないというのが描かれたのだと思います。
「ワールドトリガー」は遅効性SFと呼ばれますが、こういう風に後になってからキャラクターの凄さが見えてきたりする部分がまさに遅効性たる部分でしょうね。
剣も狙撃もマスタークラスの荒船
そして戦いも終盤戦を迎え、遊真の前に立ち塞がったのは荒船さん。
狙撃手3人で構成されている荒船隊でしたが、荒船さんは元攻撃手。
狙撃手としてもマスタークラス(8000ポイント超え)ですが、孤月のポイントもマスタークラス。
しかも荒船さんもきっちり遊真の動きを勉強済み。
それだけに遊真であっても簡単には倒せず、「思ったよりやりづらい」と感じる程。
ポイントに関して本格的に描かれるようになったのもこの辺からで、特に攻撃手なんかのポイントは今後も注目される事になりましたね。
笹森の成長
遊真が荒船と戦っている間、荒船を狙撃でフォローしていたのが穂刈。
それによって2対1の状況となっていたため余計に遊真を苦しめていたのですが、そんな穂刈を狙っていたのが諏訪隊の笹森。
穂刈は何とか笹森を心理的に揺さぶろうとするものの笹森はまるで動じず。
逃げ切れないと悟った穂刈は笹森に斬られる事を覚悟の上で遊真を狙撃。
そして戦況が大きく動いていくことに。
諏訪隊は大規模侵攻編でも登場していました。
しかしその時は割と精神的な弱さを見せてしまっていたのです。
そんな笹森は大規模侵攻編の後半でも活躍を見せました。
それがあったからこそランク戦でも落ち着いた行動を取れていて、笹森が戦いの中で大きく成長したのだと感じさせてくれます。
目立つようなポジションではありませんが、その後も登場するたびに地味に成長を感じさせる描写が多く、意外にも優遇されているキャラクターだと思います。
玉狛第二の連携での勝利
穂刈が捨て身で狙撃をした事で体勢が崩れた遊真。
そこを狙って仕掛けようとした荒船さんでしたが、遊真はグラスホッパーをフェイントに使って反撃。
その動きは「戦い慣れしすぎだろ」と荒船さんに言わせる程。
そんな攻防を繰り広げる遊真と荒船さん。
そこに乱入してきたのが諏訪さん。
そして穂刈を仕留めた笹森は透明になれるカメレオンを使い、武器を使わない事で遊真の動きを完全に止めます。
諏訪さんの一撃が遊真を仕留めるかと思われた瞬間、放たれたのは潜んでいた千佳による砲撃。
それによって場が荒らされ、せっかく遊真の動きを止めた笹森もあっさりと撃破されます。
そこで狙いをすぐに変えたのが荒船さん。
狙撃によって位置が判明した千佳を狙って1点ゲット。
動けない荒船さんはそこで限界となり、最後は遊真と諏訪さんの1対1に。
そして諏訪さんはすでに遊真が堤を撃破するのにグラスホッパーを使用した事を把握済み。
完全に動きに対応して勝負あり・・・となるかと思いきや、そこで現れたのがここまで裏で地味に動いていた修。
一番良いこのタイミングで登場すると、アステロイドで諏訪さんにトドメを刺し、遊真は防御に専念することで生きたままで試合を終えるのでした。
という感じで終わったROUND2。
最後の攻防は非常に見応えがありますね。
最終スコアは玉狛第二が6点、諏訪隊が2点、荒船隊が1点となりました。
試合後の振り返りでも東さんが語っていましたが、玉狛第二が徹底していたのが
相手の得意な陣形を崩すこと
エースの遊真をうまく当てること
の2つ。
自分達に有利な状況を作り出すというのが、ランク戦において非常に重要になってくる。
それが本当に上手く描かれていたと思います。
しかも「もしこうだったら~」という所まで振り返りの中で別なキャラクターが考えていたりするのも上手いですよね。
それがある事によって「都合が良い展開」にはなっていないのだと感じれる作りになっているのだと思います。
B級ランク戦振り返りROUND2まとめ
という事で3人揃っての戦いとしては初めての試合だったROUND2。
しかしここで本当にランク戦の大事な色んな事がしっかりと描かれていたと思います。
しかしやはり一番なのは、遊真であっても簡単にはいかない、という事ではないでしょうか。
大規模侵攻編で黒トリガー同士での激闘を見せていた遊真であっても、ノーマルトリガーではこのくらいの相手にも普通に苦戦する。
それは結構衝撃だったような気がします。
しかし、だからといって遊真が弱く見えるという事は全く無く、むしろグラスホッパーの使い方や出すタイミングなどで驚かせてくれました。
そういう発想の部分はこれまでの戦いでも描かれていましたが、ランク戦に入ってより本格的に描かれるようになったなぁと思います。
改めて読むと、戦い開始から感想戦まででもたった4話。
準備段階を入れても5話ですが、この短さの中で非常に密度が濃ゆいんですよね。
しかしこの後のランク戦もどれも素晴らしく面白いんです。
集団戦の面白さがどんどん増していくのが本当に凄いなぁと感心しちゃいます。
という事で今回はここまで。
最後までお読み頂きありがとうございました!
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