ジャンプ新連載のアンデッドアンラックの面白い所をまとめてみる!
- 2020.02.12
- アンデッドアンラック
- アンデッドアンラック, ジャンプ, ネタバレ, 感想, 考察

週刊少年ジャンプで新連載が連投されてますね。
ZIPMANから数えると5作品の新連載が現在掲載されています。
とはいえ、割と当たり外れを感じる作品群ですよね・・・
そんな中でも個人的に連載が続いて欲しいなぁと感じるのは2つ。
「AGRAVTY BOYS」と「アンデッドアンラック」です。
「AGRAVTY BOYS」はほぼギャグ枠ですね。
まあ正確に言えば銀魂枠というかSKET DANCE枠という感じでしょうか。
ネタ切れはかなり心配ですが、登場人物の好感度が高いので読んでいて嫌な感じが全然ないんですよね。
そして今回注目するのは「アンデッドアンラック」の方です。
現在4話目の時点での感想ですが、個人的にはかなり楽しんで読めています。
どの辺りが良い所なのかをちょっとだけまとめてみたいと思います。
「アンデッドアンラック」の良い所
テンポの良いストーリー
そもそも本作の第一話は以前ジャンプ本誌で読切作品として掲載されていた作品のブラッシュアップ版という感じでした。
読切自体がかなりよく出来ていましたが、連載での第一話はかなり出来が良かったと思います。
パッとしない一話目も多い中で、色々な設定の部分を説明しながらも、気持ちの良いバトルできっちり終わらせる。
一話目としては理想的な感じだとは思いながらも、逆に言うと完成されすぎていて2話目以降が心配でもあったんですよね。
これは2話目で一気に減速してしまうんじゃないだろうかと。
しかし2話目以降もそんな事はなく、むしろ更に加速していました。
設定の部分を細かく解説しながらも、設定だけにはならず、序盤だとは思えないくらいに最初っから本気のバトルを描いてくれていた印象です。
大体の漫画だと2話目くらいだと、ちょっとした雑魚敵との戦いなんかが多い気がする中で、割と本気の強敵がやって来た辺りが非常に良かったと思います。
それでいてどんどん次の目的を提示してくるので、凄くわかりやすいんですよね。
1話目とかで大目標を設定しておいて、その目的に繋がる小目標の為に動いているという感じでしょうか。
ロードムービー的というか、旅をしながら話を進めるというのは難しい気がしますが、それを上手くやってくれそうな期待感があります。
第一印象を裏切る主人公のアンディ
巷では「HUNTER×HUNTER」のフィンクスというキャラクターに似ていると言われている主人公のアンディ。
基本的にはほとんどのシーンで半裸、もしくは全裸という無茶苦茶なキャラクターです。
しかしそれは彼が「不死」という死ねない力を持っている事が原因で、基本的にはすぐにボロボロにされてしまうので服を着ていてもほとんど意味がないからなんですよね。
そんなアンディですが、最初の印象はあまり良くなかったです。
基本的にはヒャッハー系のキャラクターで、やっている事も無茶苦茶。
どう見ても上品なキャラクターでもありませんし、見るからにヤバい感じなので好かれる感じでもないんですよね。
ヒロインの風子にセクハラ発言ばかりですし、実際にセクハラしてますし。
・・・・・が、その印象も2話目、3話目と読み進めていくうちに変わっていきます。
完全にヤバい奴の印象だったアンディでしたが、意外にもというと失礼かもしれませんが、物凄く賢い所があります。
ヒロインの風子の「不運」の力をしっかりと検証していたり、戦闘では相手の能力を見極めながら戦っていたりと、めちゃめちゃ頼りになります。
見た目とのギャップもあって、こんなにちゃんと考えながら戦うんだと驚かされてしまいます。
それでいて風子に対する扱いも、最初はただのセクハラのように見えたものの、基本的な扱い方は非常にジェントルマン。
気に入った風子の為にならば自分が捕まってしまっても構わないというスタイル。
それでいて風子の意見をしっかりと受け止めてくれたりと器の大きなも感じられます。
見た目はどう見ても全裸のフィンクスという感じではあるものの、その発言は思いの外キザで格好良いものばかり。
チョロい風子はあっという間にアンディに惚れつつあります。
特に3話での「テメーがババアになってても~」の発言は男だったら何となく人生で一回くらいは言ってみたい台詞なんじゃなからろうか。
とにかく、見た目で判断してはいけない相当イケメンな主人公だと思います。
ヒロインの風子も可愛い
そしてアンディに負けず劣らずに魅力があるのがヒロインの風子。
まあざっくりと言ってしまえば巻き込まれ系のヒロインなんですが、「不運」というドデカイ能力を持っている所が最大のポイントですね。
彼女に触ってしまうとその人に不幸が訪れてしまうという事で、風子は誰とも触れ合わずに生きてきました。
そんな彼女が出会ったのが何をされても死なない「不死」の力を持つアンディ。
風子が触っても大丈夫な存在のアンディと、不死のアンディを殺してくれる可能性のある力を持つ風子。
それぞれがそれぞれしかないという絶妙な組み合わせであり、これはもう運命のようでもありますよね。
そんな風子は第一話でめちゃめちゃ伸びてしまった髪の毛を短く切ってしまいます。
長いほうが可愛いのではという声もありそうですが、まあ短くても可愛いですよね。
ちょっと少年っぽい感じでもありますが。
キャラクターとしても結構無茶苦茶する部分もあって、3話目の問題発言は中々凄かったです。
これまでまともに人と触れ合ってきてなかった感じがいい方向に働いている感じなのが面白い所だったり。
思いの外深いバトル
一話目を読んで面白くてよく出来た話だと思ったのですが、それと同時に心配にもなりました。
「バトル部分が単調になってしまうのではないか?」と。
読切版でもそうだったはずですが、1話目でのバトルのポイントとなったのは、アンディの「不死」の力と風子の「不運」の力。
アンディはどれだけ傷ついても速攻で再生するという感じで、風子はどの程度の触られ方をしたかどうかによって起こる不運の規模が変わってくるという感じ。
そして巻き起こる不運で敵をやっつけても不死のアンディは死なない・・・というのがベースなんですよね。
結局は運の問題なので、ある程度ご都合主義になってしまうのではないかという不安。
そして何が起ころうともアンディ死なないしなぁ・・という不安。
しかしそれらも2話目以降でしっかりと問題解決してくれていたように思えます。
アンディが昔捕まってしまっていたという部分があるので、色々と納得出来るようになっている構成は上手いと感じました。
そして不運の使い方も検証が進み、そしてアンディの不死の力も思いの外色々な戦闘方法に繋がっていて、ざっくりとしたバトルではなく、奥深いバトルも描けるんだなぁと感心してしまったんですよね。
もちろん能力バトルではあるので、シンプルなバトルがしづらいという点は気になりますが、それでもかなり考えられた上で作られているので、今後も期待で出来ると思いますよ。
アンデッドアンラックまとめ
という事で4話目の時点での感想でしかありませんが、この先の展開もかなり期待しています。
やっぱり最近漫画を読んでいて感じるのが、主人公やメインの登場人物の好感度って大事だという事。
ルフィとか炭治郎とか虎杖とかって本当に気持ちのいい主人公なんですよね。
そういう点で言えば本作のアンディも中々好感度は高いんじゃないでしょうか?
見た目で損するタイプですが、その分ギャップも凄いですし。
まあもちろんこの先がっかりな展開にならないとも言えませんが、とりあえず応援したいですね。
何となく太く短くのタイプなような気がします。
今回はここまで。
最後までお読み頂きありがとうございました!
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