ワンピース最新話972話ネタバレ感想!おでんの壮絶な死と残された魂と覚悟!!

ワンピース最新話972話ネタバレ感想
本当にクライマックスを迎えてしまった最新話972話。
こうなる事は分かっていたとはいえ、それでもやはり辛いものがありますね。
遂におでんの最期が描かれてしまい、めちゃめちゃ辛くはありますが、相変わらず情報の出し方が上手いので更に先の展開が気になってしかたないんです。
そして裏切り者はいるんかなぁ・・・??
という事で気になる所をまとめてみましょう!
ワンピース最新話972話「煮えてなんぼのおでんに候」
うーん、このタイトルを見た時点でワノ国編を全部読み返したくなってくるなぁ・・
しのぶの覚悟と想い
5年間に渡るおでんの行動を民衆達に伝えたしのぶ。
しかし福ロクジュを筆頭とした御庭番衆に捕まってしまいます。
カイドウとの決戦の時点でもしのぶが語っていましたが、福ロクジュは完全にオロチ側の人間となってしまっていました。
福ロクジュは現在編では味方になる可能性がなんとなく少しは残されているんじゃないかと思っていましたが、今回の感じだとそれはないですね。
逆にしのぶは裏切り者ではない事が前回と今回で確定したと言えるでしょう。
福ロクジュに対して言い放つしのぶの言葉が素敵でした。
わたすはもう!!彼らと生死を共にした!!
おでん様の家臣だ!!お前には従わない!!
彼らにもしもの事があれば、「光月」と共に死ぬ覚悟!!」
・・・いいえ!!全員生きて・・・・次こそはあんた達を討つ!!
これはもう格好良すぎますし、これはもうシロ確定で良いでしょう。
しのぶの覚悟によって民衆からも処刑を辞めるようにとの声が上がりますが、5年前にも登場していた毒の弓矢部隊が容赦なく狙ってきます。
更には民衆達も既にカイドウの部下やオロチの部下に囲まれている状況。
オロチからすれば民衆がどうなったとしても構わないというスタイル。
それだけにオロチは自分の国の人間を好きなだけ人質に使えるんですよね。
復讐を楽しむためだけに生きているようなオロチの事を、大きな被害も出さずに止めるって実は本当に難しかったんでしょうね。
伝わるおでんの想い
とはいえ情報はどんどんと広がっていき、どんどんと人は駆けつけていきます。
その中には5年前にオロチに捕まっていた女性や男性の姿もありました。
つまり少なくとも5年前におでんが戦わない選択をしたことによって彼らは救われたんですね。
逆に言えばオロチ達も約束は守っていたという事になります。
まあおでんが全国の様子を伺っていた事で、カイドウの戦力が整うまでは自分達から無茶をする事も出来なかったという事なのでしょう。
まあ結局はおでんがあの時バカ殿になる選択をしたからこそ、救われた命は無数にあったという事だと思います。
結構おでんが戦わなかった事でワノ国を駄目にしたという意見も多い気がしますが、目の前の命を必死に救い続けていたおでんは十分すぎるくらいにヒーローだったなぁと感じます。
手の平返した民衆達が今更になって応援してきても、しっかりとそれに答えたりって凄く単純だけどそれがまた素敵だよなぁと思ったり。
ワノ国を開国する事
釜の油は700度を超えて更に上がり続けるという事で、現実の油の温度を遥かに超えている感じのようです。
しかしそんな状態の中でおでんは赤鞘の侍達に自分の想いを託します。
自分がワノ国を開国したいと思っている事を。
そしておでんによれば、大昔にワノ国を海外から閉ざしたのは「光月家」だったとの驚きの言葉が。
それは巨大な力からワノ国を守るためだったのだと。
ワノ国や世界はある人物を待っていて、その者が800年の時を越えて現れた時、迎え入れ協力出来る国でなければならないのだそう。
このある人物というのは間違いなくジョイボーイの事でしょう。
そしてそのジョイボーイというのは、どうやらトキの能力によって800年の時を越えて現れるという事なんですね。
前にその話が出た時は、ルフィこそがジョイボーイなのかなぁとか思ってましたが、この言い方だと違いますもんね。
しかし一体ジョイボーイって何者なんだろうか??
ワンピースの世界での最重要人物なのではないでしょうか?
そしておでんは自分からハッキリと口にします。
「あいつらは今日・・必ずおれを殺す」と。
だからこそ自分の代わりにワノ国を開国して欲しい、と。
約束はしたとはいえ、おでんはそれが果たされる事はないと知っていたんですね。
まあワノ国の人間を苦しめたいだけのオロチが口約束を守る必要もありませんからそう考えるのが普通でしょう。
ここで男を見せたのは雷ぞう。
これまでは割と格好悪い所ばかりだった気もしますが、ここでの言葉はちゃんと格好良かったです。
「あんたの夢なら拙者達の夢でござる!!」
この言葉はおでんと家臣の深い繋がりを感じさせる名セリフだと思います。
伝説の一時間の結末は!?
どんどん上がり続ける油の温度。
しかしそれでも死なずにみんなを抱えたままで耐え続けるおでん。
そして遂に約束の一時間を耐え抜きます。
一時間が経過した瞬間、さっきまでは「早く終わってくれないかな」とか思っていた民衆も完全に手の平返して大喜び。
民衆が一丸となっての大喜びで、歓喜に湧くとはこの事なんでしょう。
誤解もとけて再び国中が味方になった。
まさにおでんの逆転勝利という感じなのですが、当然ながらそんなに上手くいくはずもありません。
「銃殺の刑に変える事を・・・一分前に思いついた。さらに一家皆殺し!!」
という超子供っぽい無茶苦茶な事を言い始めるオロチ。
しかし当然ながらワノ国においてはオロチがルールそのもの。
歯向かう奴は容赦なく撃たれる状況。
それだけにこの展開を覚悟していたおでんは赤鞘に最後のメッセージを残します。
「頼んだぞ!お前ら・・・!!ワノ国を開国せよ!!」と。
そしてそのまま彼らを釜の外へとぶん投げるおでん。
想いを託された彼らは、そのまま振り返ることなく走り続けるのでした。
この場面、溢れる涙を堪えきれないみんなの顔がヤバいです。
それぞれが自らとおでんの出会いの場面を思い出すのですが、正直そこまで印象に残っているメンバーもいないんですよ!
それでも何故こんなに読んでると泣けてくるんだろうか!?
やっぱりそれはおでんの魅力なんですよね。
おでんは彼らを誰一人として無理矢理仲間に加えたりしませんでした。
それでもみんながおでんと一緒にいたいと思い続けたからこういう形になった訳で、彼らはおでんの事が大好きで仕方がなかったんですよね。
おでんの最後とカイドウ
釜茹での刑からみんなを逃したおでん。
しかしそんなおでんの前に冷静になったカイドウが立ち塞がります。
「どの道お前の体はもう死んでる筈。せめてもの情けだ。おれが撃ってやる」
その言葉で銃を構えるカイドウ。
しかしまあカイドウが銃を持つというのはなんか似合わないですよね。
とはいえ「ワンピース」では結構重要な所で銃を使うイメージもあります。
ベルメールさんとかコラさんとか。
やっぱり銃って死の象徴みたいな所があるのかも。
前回と前々回で大きく株を下げまくったカイドウ。
しかしそれでもおでんの事は認めていたようです。
「見事な死に様とお前は語り継がれる」
そう語るカイドウに対してのおでんの返しもまた素敵です。
「忘れてくれて構わねぇ。おれの魂は生きて行く!!」
忘れられる事こそが本当の死だという「ワンピース」においてこの言葉の受け取り方は難しい所。
しかしそれでも自分の魂はしっかりと家臣達に残してきたのだという想いを感じますね。
そこでのカイドウの一言が地味に衝撃でした。
「ババァの件は悪かったな。殺しておいた」
このババァというのはもちろん黒炭ひぐらしの事。
マネマネの実の力でモモの助に変身した事によって、カイドウは辛くもおでんに勝利を収める事が出来ていました。
が、これこそがカイドウにとっては許しがたい事だったのでしょう。
5年も時間を稼いで万全の状態を整えておきながら、完全に敗北寸前まで追い込まれた訳ですから。
汚い手段を使ってここまでやって、1対1で勝つことが出来なかったというのはもしかしたら負けるのよりもずっと辛い事だったのかも
カイドウにとっては自分があそこまで追い込まれるのはあれが初だったのかもしれませんね。
それまでにも凄い奴はいっぱい見てきたでしょうが、実際にロジャーや白ひげと本気でぶつかった事はなかったのかも。
そのカイドウの言葉に対しておでんは「真面目だな・・・せいぜい強くなれ」と言い残します。
なんだかこの言葉があったからこそ、カイドウは更に強さを求める事になったんじゃと思ってしまいますね。
ある意味では今の世界最強の生物と呼ばれるカイドウを作り出したのがおでんだっと言えるのかも。
そして最後はおでんの歌舞伎っぽい動きとサブタイトルにもなった
「煮えてなんぼのおでんに候」の言葉で本当の最後の時を迎えます。
正確には
「煮えてなんぼのォ~」とおでんが続きを求める→銃弾が脳天を貫く→続く言葉を民衆達が叫ぶ、という流れです。
おでんが笑顔で油の中に沈んでいくというのは、ワノ国らしいというか、おでんの無茶苦茶な人生の最後にふさわしい演出のような気がします。
ワノ国編ではこういうやりすぎな位の演出をわざと入れてる感じがしますよね。
なんとなく「粋」な感じを全面に出しているように感じられます。
トキの覚悟
そしておでんの豪快な最期はすぐに妻であるトキへと伝えられます。
そこでトキが取り出したのは、おでんからカイドウへの討ち入り前に預かっていた手紙。
そこにはおでんからのトキへのメッセージが残されていました。
- 自分が討ち取れなければカイドウを倒せる者は当分現れない事。
- 20年以上先に世界では大海を分かつ程の巨大な戦が起きる事。
- そしてその頃には巨大な戦の主役達が新世界に押し寄せる事。
- カイドウを討てるのはそいつらである事。
そしてトキに能力を使って欲しいとも書かれていて、その後に「もしおれが死んだら」と文章は続きますが、その手紙をトキはビリビリに破いて捨ててしまいます。
この先になんて書かれていたのかなぁ・・・・。気になる!!
しかしラフテルに辿り着いたとはいえ、それで何故これほどまでに未来の事が分かっているのか不思議過ぎますよね。
ちなみにおでんとトキは死刑が決まってからも一度面会していたようで、トキはハッキリとこう言います。
「あなたは死なないでしょ?」と。
自分の死を流石に覚悟したおでんに対してこんな事を言えるというのは、流石おでんの妻としか言いようがありませんね。
そして最後、目に涙は浮かべながらも力強くトキは言い切ります。
「泣いてたら笑われちゃうよね。私達はあなたの弱点じゃない!!見てておでんさん。20年後の未来!!!」
このトキの気丈な言葉もめちゃめちゃ素敵で、この言葉だけでうるっときてしまいます。
しかしおでんからのメッセージの辺りから同時に描かれるモノローグもまた素敵なんです。
「一つの伝説が幕をおろし、次なる舞台の主役達へと受け継がれる。物語は現代へと走り始める!!!」
これはもうなんか震えちゃうレベルですよね。
モノローグ上手すぎるでしょ!!
どういうセンスしてるんだか・・・尾田先生凄いわ。
とはいえ、過去編はもうちょっとあるはずですよね。
この書き方だと次回には現代に戻ってそうにも思えますが、どうなんだろうか?
最後の部分はタイミングをずらして描いたりなのかな?
ワンピース972話まとめ
という事でどうやっても涙なしには読めなかった今回。
展開的には予想を裏切るものではなかったのですが、それでもやっぱりこちらの想像を上回ってくる演出なのは本当に凄いです。
この長かったおでんの過去編で、おでんの事が赤鞘の侍達と同様に大好きになった人めちゃめちゃ多いでしょうね。
自分も大好きですし、それだけにもっともっと彼の冒険を見たかった・・・・。
マジで「ワンピース」が完結したら、ロジャーの冒険、白ひげの冒険、おでんの冒険の辺りをスピンオフ作品にして貰いたいくらいですよね!!
まあ他にも沢山スピンオフにして欲しいキャラは多いでしょうけどね(笑)
という事で、次回は過去編のラストを描くのか、それとも遂に現代へと戻るのか?
いずれにしても「ワンピース」の物語を超加速させた過去編だったので、現代に戻ってもこのスピード感をしっかりと描いて欲しいものですね!
今回はここまで。
最後までお読み頂きありがとうございました!
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