ワンピース最新話973話ネタバレ感想!傅ジローは狂死郎で丑三つ小僧!!物語は現在へ!!

ワンピース最新話973話ネタバレ感想
非常に密度の濃い物語が展開しているワノ国の過去編。
そんな中でも今回は特に一段と濃ゆい回となりました。
これまで断片的に語られてきていた部分を、1本の物語として描いてくれていたという感じですね!
そんな濃ゆい展開の中でも主役となったのは完全に傅ジロー。
この回を読んだ後には、これまでのワノ国編の内容を改めて読み返したくなりました。
そんな最新話973話の気になる所をまとめてみたいと思います!
ワンピース最新話973話「光月の一族」
日和(小紫)の弾く曲はおでんが好きだった曲
今回の冒頭で描かれたのはおでんがまだ生きていた頃の話。
おでんがロジャーと共に冒険している際に、空島からの落下中に広い世界をモモの助や日和に見せているシーン。
そして旅の感想を総括したおでんが、ゾウと光月家の絆の部分を語ったりしていました。
その中でもやはり気になったのが、日和が三味線で弾いていた「つきひめ」という曲。
おでんが好きだという事で喜んで練習しようとしていた日和。
しかしデリカシーのないおでんは「自分の葬式で弾いてくれ」と言ってしまい、悲しくなった日和は泣いてしまっていました。
日和は小紫になった後もこの曲を弾く時に悲しくなってしまっていたのでしょう。
おでんとの思い出の曲であり、同時におでんの死を連想してしまう曲。
だからこそ悲しさを隠す為に狐の面を被って演奏していたのだと思います。
こういうさりげない描写が本当に上手いですし、何よりも効果的に使われているのが凄いですよね。
錦えもんとしのぶの関係
過去編をこれまで読んできて疑問だったのが、錦えもんとしのぶの間にそれほど妹分と言える程の関係がなかった事です。
特に仲良くなる事なく処刑の時を迎えていたので、この辺りはどう解決するのかなぁと思ってました。
・・・・まあ最悪そこは別に解決しなかったとしてもギリギリ大丈夫だとは思いますが(笑)
しかしそこをたったの3コマで解決させてくれるのが尾田先生の凄い所!!
「わたすも光月の家臣でいいのかな!!」
追手から逃げながらも錦えもんにそんな質問をしたしのぶ。
それに対する錦えもんの返答が秀逸です。
「我らも全員押しかけ家臣!!お前の心一つだ!!」
確かに家臣は皆おでんが仲間に加えようとして集まった訳ではないんですよね。
勝手におでんの事が好きになって勝手に集まって仲間になった。
だからこそおでんの事を好きになったしのぶも同じである。
そうであれば年齢的な面でも家臣の中で長男のような錦えもんにとって、しのぶは妹分と呼べる存在である。
そういう事なんでしょうね。
こういう気持ちの部分で深く繋がっている仲間っていうのは素敵ですよね。
ネコとイヌの喧嘩の原因
そして処刑の際に揉め始めていたイヌとネコの喧嘩も段々本気になってしまっていました。
原因となったのは、おでんが処刑に耐え抜いた際にネコマムシが敵を煽るような発言をした事なのでしょう。
それによっておでんを窮地に追い込んでしまったとイヌアラシは考えている様子。
一方でそんな事も言えないイヌアラシこそがカイドウの言う密告者なんじゃないのかとあらぬ疑いをかけるネコマムシ。
この辺りは正直本当にしょうもない事ではあります。
しかし何を言った所で二人が大好きだったおでんは死んでしまった。
その責任を何かにぶつけたいという気持ちがあるんじゃないでしょうか。
物凄くささいな事ではありますが、この時まだイヌもネコも二十歳前後でしょうから、精神的にも幼い部分があるのだと思います。
こういう事が取り返しのつかない事となり、彼らはそれから20年もの間喧嘩を続けてしまっていたのですね。
ってかこういう些細なボタンの掛け違い的な事って現実にもよくありますよね・・・。
カイドウはモモの助に期待していた?
喧嘩をしていたイヌとネコがナンバーズらしき巨大な敵に捕まってしまい、あまりに追手の多さに傅ジローとアシュラはその場に残る事に。
これが錦えもん達と彼らの別れだったようです。
仲間をその場に残しながらも九里の城へと急ぐ錦えもん達。
しかし城には既にカイドウ本人がやってきていました。
そしてカイドウが興味を示していたのはおでんの息子であるモモの助。
カイドウはモモの助を城から落としそうにしながら名前を聞いたり光月家の終わりを宣言したりと結構酷い事をしています。
モモの助は何とかトキの言葉を思い出して、父が偉大な武士である事と、自分がこの国を背負って立つ事を宣言しようとするも、結局は途中で泣き出してしまう事に。
そんな明らかに言わされた夢を語ろうとするモモの助に完全に呆れたカイドウ。
直接殺す事はせず、燃え盛る城にそのまま残して去っていくのでした。
この場面、なんだかカイドウはおでんの息子であるモモの助に期待していた様に思えました。
自分を本当に追い詰めて、しかも釜茹でであれだけの伝説を作り出したおでん。
それだけに息子も何か特別な存在なのではないかとカイドウは考えていたんじゃないでしょうか。
まあ結局は勝手に期待して勝手に失望したという事なのでしょうけれど。
しかしこのシーンがあった事で、現在編でカイドウとモモの助が対峙するという展開はありそうに思えました。
この時は勇気がなくて言えなかったセリフを、今度はしっかりと自分の言葉でカイドウに宣言する。
そんなシーンが来ちゃったらめちゃめちゃ熱い気がしますね。
過去からやってきたのはトキだけじゃない?
錦えもん達を未来へと飛ばし、日和は河松に託したトキ。
自らは最後の言葉を残す為に博羅町へと向かいました。
その途中にトキはおでんとの会話を思い出します。
「トキ、お前も・・・探してに来たんじゃないのか?800年の昔から世界がひっくり返る日を・・・ならば20年先へ飛べ!!お前の望む・・・」
と、そこまででおでんの口を塞いでしまったトキ。
相変わらずデリカシーのないおでんですから、それをやってしまえばトキがおでんと離れ離れになるという事すらあんまり気がついていないようです。
まあおでんからすればそれでもまた会えると思っていたのかもしれませんが。
少なくとも女心は分かってませんよね、絶対(笑)
しかし問題なのはおでんの言ったセリフです。
「お前も」とか言われると、トキの他にも800年前から探しに来た人物がいるようにしか聞こえません。
もちろんそれがジョイボーイなのかもしれませんが、未だに結局ジョイボーイ本人が過去からやってくるのか、それともジョイボーイと呼ばれる存在(2代目ジョイボーイとでも言うべきか)が20年後に現れるという意味なのか分かりません。
果たしてどっちの意味なんでしょうかね??
発狂して姿を変えた傅ジロー
戦いから一夜明けて、この時代に残されたアシュラ、河松と日和、傅ジローも生き残っていました。
その中でもおでんを殺されトキも殺された事で激しい怒りで気が狂いそうになっていたのが傅ジロー。
彼は季節が変わってしまう程に長い間怒りと悲しみを叫び続けていました。
あまりにも壮絶な苦しみの日々を超えた傅ジローは、以前とは全く違う風貌へと変わってしまっていたのです。
そして隠れていた山から降り、花の都のごろつき達を軽く一捻りにした傅ジローは、そのごろつき達から慕われてしまう事に。
そのごろつき達に名乗った名前こそが「狂死郎」
という事でここへ来てようやく狂死郎が傅ジローだった事が明らかになりました。
過去編で傅ジローが登場して以来、傅ジローが狂死郎説が結構ありましたが、当たっていたようですね。
まあ最初から金の計算が得意だったりしていましたし、両替屋という立場の狂死郎を思わせるヒントはあった訳ですが。
しかしよく考えれば、怒りで気が狂った傅ジロー=狂死郎
な訳で、単純に名前にもヒントがあったんですよね!!
これは地味に凄いというか納得せざるを得ないです。
狂死郎と丑三つ小僧の関係
しかし驚くのはこれだけではありませんでした。
持ち前の才覚によって狂死郎一家を作り上げた傅ジローは、本当は殺したい程憎んでいるオロチに仕える事に。
オロチを殺す事だけであれば出来そうなものですが、それだけでは何も解決しないという事が分かっていたのでしょう。
だからこそ立場を得て、その立場を持って傅ジローは色々な人を救う道を選んだのだと思います。
あっという間に花のヒョウ五郎親分に代わる侠客として有名になった傅ジロー。
しかしそんな彼の弱点はいつも眠そうな事で、ついた名前が「居眠り狂死郎」
夜遊びばかりと人々に笑われますが、実際には夜遊びなんてしていません。
していたのは、丑三つ小僧として金持ち達から金を盗むこと
つまり傅ジローは狂死郎であり、同時に丑三つ小僧でもあったという事です。
丑三つ時に盗みを働いていたからこそ、昼間は眠くて「居眠り狂死郎」と呼ばれる。
この部分も納得するしかない伏線の回収であり、十分にヒントがあったというのが凄いですよね!
ここ最近の「ワンピース」の中でも、こんなに綺麗な伏線回収は中々ないんじゃないでしょうか。
そして時は経ち処刑から7年後。
その時は日和が河松の元から離れた頃。
既に現在と変わらぬ地位を獲得していた傅ジローの前に偶然にも日和が現れます。
7年ぶりの再会、しかも死んだと思っていた日和に会えた事で涙を流す傅ジロー。
変わってしまった自分の顔の事を「怒りという妖怪に取り憑かれたこの顔」と語ります。
しかし錦えもん達でさえ気づかないであろうその顔は、今の傅ジローにとっては好都合。
当然ながらトキが残した20年後の事を信じていた傅ジロー。
いつか来る「決戦」のその瞬間まで、自分の正体は味方にさえ他言しないようにと日和に言い聞かせます。
そして河松に代わり日和を守る事になった傅ジロー。
花魁として育て上げ、その名前を「小紫」」と変えさせるのでした。
と、バレバレでしたがここでようやく日和=小紫が確定。
分かってはいましたが、傅ジローが狂死郎だった事で話の流れ的にも非常にスッキリしましたね。
傅ジローは日和と協力しながら、丑三つ小僧として弱い人の為に戦い、そして小紫の魅力で悪党を成敗していた。
そう考えると傅ジローの人生もまた壮絶なものだった訳ですよね。
一気に傅ジローというキャラクターが大好きになっちゃいましたよ!!
しかも何が凄いって、傅ジローの変化やその他もろもろを、たったの4,5ページで全て終わらせている所です。
こういう少ないページで物凄く情報をわかりやすく伝える部分こそが「ワンピース」の神がかっている所だなぁと改めて確認出来た気がします。
ワンピース973話まとめ
という事で、傅ジローが狂死郎だったという事は、これまでのワノ国編の見方が全然変わってくる気がします。
狂死郎が登場してきた場面で、彼が何を考えていたのかを考えながら読み返してみるのも良いかもしれません。
その他にもこれまで断片的に語られた部分を一気に補完してくれた回となりました。
これで過去編もほとんど終わりと言って良さそうですね。
今回驚かせてくれた傅ジローですし、現在編に戻ったらすぐに傅ジローとしての本当の気持ちの部分が見てみたいです!
彼がこれまで色々と良い意味で暗躍してくれていた事が沢山あるはず。
それらについても語られて欲しい気がします。
という事でそろそろ現在編に戻りそうな次回が超楽しみです!!!
今回はここまで。
最後までお読み頂きありがとうございました!
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