アンデッドアンラックの16話がまたしても神回だった件!
- 2020.05.20
- アンデッドアンラック
- 16話, アンデッドアンラック, ネタバレ, 感想, 考察

アンデッドアンラック最新話16話ネタバレ感想
圧倒的なスピード感と作り込まれた壮大な世界観
それに加えてびっくりするくらいに出し惜しみしない展開でめちゃめちゃ面白すぎる
「アンデッドアンラック」
最新話となる16話も凄いことになってましたね!
前回の15話も良かったですが、それを軽々と超えてくる展開には驚くしかありませんでした。
8話も物凄く神回だったと思っていたら、その次の9話目が更にとんでもない事になっていた流れに似ていたように思えます。
どの辺がヤバかったのか、最新話16話についてまとめてみたいと思います。
アンデッドアンラック最新話16話「Victor」
連載2話目以降で遂にやって来たセンターカラー。
カラーページでは何故かユニオンのメンバーが大集合という構図で描かれていました。
展開的には今の課題に参加している3名が中心でも良いじゃんと思っていましたが、ここでユニオンのメンバーを全員描いた事にも意味があったというのが恐ろしい所でしたね。
宇宙決戦と前回のやり取り
スポイルの腐らせる力に対抗しつつ、その状態で核をゲットしなければならない。
そんな厳しい状況を打破する作戦が、アンディとスポイルを宇宙へと送り出す事。
しかしスポイルの能力は非常に強力で、通常のアンディ一人では勝利する事は難しい。
だからこそいつもアンディの額に刺さったカードを抜いた状態でシェンは宇宙へ送り出しました。
長時間カードを抜いたままだとおかしくなるというリスクがアンディにはある。
しかしそれはアンディはもちろん、シェンも分かっていた事。
むしろシェンとしてはそうなる事を元から望んでいたんですよね。
今回の課題が本格的に始まる前から、シェンはアンディのかつての姿と思われる「ヴィクトール」に会いたいと願っていたのです。
これがあってこその前回の15話のラストの二人の会話なんですよね。
「勝てよ」と言い残したアンディと、「了解」と答えたシェン。
ここでアンディが「勝てよ」と言った相手こそが自分のもう一つの姿である「ヴィクトール」だった訳です。
この辺りの会話のセンスは非常に素晴らしすぎますよね。
ワードセンスが抜群に上手い作者さんだなぁと感じます。
アンディのもう一つの姿
宇宙空間では腐る力が使えない(というか腐るという現象が起こらない)
とはいえスポイルにはもう一つ厄介な、全てを分解させるレーザーという強力な武器がありました。
それを防ぐ術はおそらくないはずでしたが、アンディはそれを食らう少し前に人格がもう一人と入れ替わっていました。
頭部にレーザーを食らって分解されても、あっという間に元通り。
しかし何故か髪の毛は黒くなり、後ろ髪は腰くらいまでの長さまで伸びてしまいます。
この姿こそがアンディのもう一つの姿である「ヴィクトール」ということですね。
そしてヴィクトールはここで意味深な発言を残します。
「理じゃ俺を縛れない」と。
理とはルールであり、スポイルの場合は腐るというルール。
しかしそのルールがヴィクトールには通じない・・・という事なんでしょうか?
この辺りはなかなか難しいですよね。
スポイルが完全に前座だった件
スポイルの分解レーザーを食らってもあっという間に回復してしまうヴィクトール。
再生能力は当然アンディを上回っていますが、それは回復だけではなく攻撃面においても使われていました。
アンディと同じ様に自らの指を2本分撃ち出したヴィクトール。
しかしそれは部位弾ではなく分裂弾。
その名前の通りに、撃ち出した指のそれぞれから自らの肉体を再生させるというまさに分裂技。
一時的でしょうがヴィクトールの上半身が3つとなり、分裂体は自らの骨を刀の代わりに使う事が可能。
ヴィクトールはこの分裂を利用してスポイルを一瞬でバラバラにしてしまいます。
しかもきっちりとスポイルの核もゲットしているというあまりにも圧倒的な強さ。
あれだけ強いと思われていたスポイルがちょっとした試し切り程度に使われるって凄いですよね・・・。
一つの章のボスキャラがあっという間に前座にされてしまうんですから恐ろしいです。
まあこういうスピード感のある展開こそが「アンデッドアンラック」という感じでもあるのですが。
アンディとヴィクトールは同じで別の存在??
スポイルを倒してもアンディには戻らず、ちょっと遊ぼうという感覚で地上に帰ってきたヴィクトール。
変わってしまった姿に風子はちょっとビビり気味でしたが、シェンとしては望んでいた展開になったとばかりにちょっと嬉しそう。
この辺りの反応からシェンが本当にバトルマニアのヤバい奴というのがわかりますよね。
シェンと向かい合ったヴィクトールはまず、今が何年の何月であるかを質問します。
2020年の8月だとシェンが答えると、更に何曜なのかと追加で質問するヴィクトール。
しかし何故かシェンはその質問には答えられません。
曜日という概念がこの世界にはまだ存在していないという事のようですね。
そもそも曜日の元になった星が存在していない事で、曜日という概念が生まれなかったという流れなんでしょうか?
こういう部分も面白いですよね!
と、この点だけでも色々と考察が出来そうですが、更にそれに対するヴィクトールの反応も重要になってきます。
「少しはマシなのがそろったようだな」
ヴィクトールがこんな言葉を口にしたという事は、曜日がない事=マシなのが揃ったという事
つまり、曜日が生まれる原因となる理が足されていないという事で、それだけユニオンの戦力が優秀だという風に判断したのではないかと思われます。
そんなやり取りの中でシェンは、目の前にいるヴィクトールが、アンディが記憶を取り戻した存在というよりは、そもそも人が変わったような存在のようだと感じていました。
更にその直後、ヴィクトールは自分の中のアンディと会話している様子が描かれていました。
つまりアンディの額のカードは、記憶を閉じ込めているのと同時に、もう一つの人格を閉じ込めるという目的があったという風に考えられます。
肉体は同じであるものの、精神が違う・・みたいな。
とはいえそもそも能力からも違いを感じるので、肉体は同じで、精神が違って、否定の力も違う・・・という方が正しいのかもしれませんね。
ヴィクトールとアンディの対話の部分から考えると、アンディは不死を受け入れていないのに対して、ヴィクトールは受け入れているという違いがあります。
この辺りの考え方の違いが結構大事なのかなぁと思ったり。
シェンの能力はヴィクトールに通じず
ヴィクトールからすればアンディが不死を受け入れていないのは大問題。
そして受け入れられない理由の一つに風子、つまり不運の力があった。
だからこそヴィクトールにとっては不運の力は自分自身にとって邪魔な存在である。
そんな考えで風子に近づくヴィクトールでしたが、しっかりとシェンが間に入ります。
ここでシェンとヴィクトールの戦いとなっていきます。
正直な所シェンの能力は対人戦においては最強と言っても良さそうなもの。
しかしヴィクトールの攻撃はコントロール出来たとしても(相手の攻撃を誘導する事が出来るので)アンディとは攻撃力が桁違いすぎる攻撃。
なので来ると分かっている攻撃でさえもシェンは受け切る事が出来ません。
それほどまでにヴィクトールの攻撃力は高すぎるもの。
そもそもヴィクトールの攻撃は打ち込んだ自分の手足が壊れてもOKという制御を無視した攻撃。
不死の能力があるからこそ出来る、本来であれば自爆攻撃みたいなものなのでしょう。
少しでも攻撃するかしないかの迷いみたいなものが生まれさえすれば動きを止める事は出来るかもしれませんが、ヴィクトールが迷う事は恐らく無いでしょう。
なのでシェンが勝つためには、最低限このヤバすぎる攻撃を受けきれる肉体か、回避する事が出来る肉体が必要になってきます。
ってか正直否定の力を活かすのが難しい相手ですよね・・・。
あっという間にシェンをボッコボコにした挙げ句、トドメに放ったのは指4本分の部位弾。
しっかりと両肩と両膝に叩き込む辺りがエゲツないです。
そしてここでのシェンを認めたかのようなヴィクトールの台詞も少し気になる所
「一度の生で・・・大したもんだ」
この台詞から考えると、アンディ(ヴィクトール)は一度の生ではなく、何度も生きているという事なのでしょうか。
8話目の理の追加の辺りの説明を見ると、世界が生まれてからどれくらい時間が経ったのかという問題もありました。
その辺りを踏まえて考えると、やっぱりこの世界は何度も繰り返しているという可能性もありそうです。
風子の魂の叫び
シェンがやられた事で、風子もヴィクトールを止めるために素手でタッチ。
しかし何故か風子の不運の能力はヴィクトールには発動せず。
これもちょっと謎でして、何故不運が発動していないんでしょうか?
アンディとヴィクトールの好感度が別枠判定であれば、ヴィクトールにやってくる不運はほんの些細なものになる。
だとすればヴィクトールがちょっとした頭痛を感じる描写があるので、それが風子の不運という事なのかな。
この辺りも結構面白い所です。
しかしヴィクトールからすれば不運の能力なんて下らないもの。
こんなもので自分(アンディ含む)を殺せるはずもない。
「あきらめろ。お前に俺は殺せない」
この台詞はヴィクトールからアンディに向けての台詞でしょう。
つまり、アンディは不死の自分を殺そうとしてはいますが、実際にはヴィクトールの存在を殺そうとしているという風に考えられます。
風子が死ねばアンディは絶望するのか。
そう考えて風子に指を突きつけるヴィクトール。
しかしそんな状況でも今の風子は決して諦めません。
きいてるアンディ!!
このままじゃ私コイツに殺されるよ!!
これから・・・これからもっとさあ・・・
色んなトコ行って色んな事して・・・好きになって
もっと凄い不運が待ってるのに・・・!!
いいの!?アタシが先に死んでも!!
戻ってきてアンディ!!
これはもう風子からの告白みたいなもんですよね。
死ぬまでずっと一緒にいようって言ってるように感じました。
1話目で自殺しようとしていた風子でしたが、しっかりとここまで成長したんですね。
アンディのおかげではあっても、風子自身の強さも感じてしまいましたよ。
しかし風子がもっと凄い不運って言うと、本当にとんでもないのがやってきそうですね。
それこそ地球がぶっ壊れるレベルの不運がやってきちゃう時がくるんじゃないだろうか??
しっかりと皆に繋ぐシェンとユニオン全員集合
風子の本気の声はアンディには届かず。
ヴィクトールにとっては理が全て。
しかしそんなヴィクトールの意見を否定したのはボロボロながらもなんとか生きていたシェン。
彼はスポイルとの戦いの中で人が持つ可能性を感じていました。
負けた―!!
今日はなんていい日だ!!謝謝!!
これでボクはもっと強くなれる!!
この台詞にもシェンのヤバさが詰まってますよね。
ヴィクトールのヤバさをしっかりと感じておきながらも、自分のこの先の事をしっかりと考えている。
つまりここで自分が死ぬ事なんて全く感じてもいないんでしょう。
究極のポジティブというか、能力的に色々な人を好きになる訳で、きっとポジティブな自分も好きなんじゃないだろうか。
そしてボロボロながらも、まずはアンディとの2つの約束を果たそうとするシェン。
一つ目は「風子を守れ」というもの。
ここで出したのが捌廻山靠という、中国拳法の鉄山靠っぽい技。
超至近距離で一度に連続して打撃を叩き込んでいるイメージでしょうか。
その技によってほんの僅かだけ時間稼ぎに成功するシェン。
残りもう一つの約束が「俺に勝て」というもの。
しかしそれは出来そうにないシェンは、その約束を皆に任せます。
シェンが力尽きて倒れたその瞬間、空にはユニオンの移動方法であるヒビ割れが発生。
そこから出てきたのはユニオンの残り7人のメンバー達!!!
ここで全員集合するからこそのセンターカラーでも全員を描いていたんですね!!!
これは上手いというか、凄まじい構成ですよね。
カラーページで全員の姿を見て読み始めて、しっかりと最後のページで全員を一気に登場させるという。
これはもう読んでて鳥肌モノでした。
しかもユニオンのリーダーの台詞もまた素敵です。
「全く、世話が焼ける新人(ルーキー)だ」と。
相当強いはずのシェンがやられた状態ですし、7人がかりでも勝てるとは限らないくらいにヴィクトールはヤバい相手のはず。
しかしこの台詞があったおかげで、何となく安心してしまいました。
ってかここまで登場人物を早い段階で使うというのは驚きでしかなく、センターカラーじゃなかったら普通に打ち切り展開で話を巻いて進めてるんじゃないかと思ってしまいますよね。
・・・・マジで打ち切りだけは勘弁して欲しい作品だわ・・これは。
アンデッドアンラック最新話16話ネタバレ感想まとめ
という事で、とにかく驚く程圧倒的に漫画が上手いと感心してしまった今回の16話。
以前の8話もそうでしたが、しっかりと増ページに合わせた展開になっているのが凄いですよね。
正直キャラクターのデザインとかに関してはそこまで圧倒的に好みという感じではありません。
しかしキャラクターがイキイキとして描かれていますし、キャラクターがしっかりと漫画の中で動いてくれている印象です。
話の展開や進め方もぶっ飛んでるけど最高に上手い作りで、マジでこれが初連載の作品とは思えません。
総合力という点では既に今のジャンプでも上位だと思っている「アンデッドアンラック」
ここからもっともっと人気が出て欲しいものですね!!!
今回はここまで。
最後までお読み頂きありがとうございました!
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