ジャンププラスの新連載「怪獣8号」の1話がシンプルに面白かった件!!!

怪獣8号1話ネタバレ感想
無料だというのになかなか面白い作品が揃いまくっている「ジャンププラス」
とはいえ実際に自分が読み続けている作品って実はあんまりなかったり。
「サマータイムレンダ」「地獄楽」「スパイファミリー」
「トマトイプーのリコピン」「忘却バッテリー」「恋するワンピース」
など、この辺りを中心に読んでますが、全体からみればごく一部って感じですね。
連載中の作品も一度であれば最初から読めるのもジャンププラスの強みなので、そのうち新たな作品に手を出すかもしれませんが、今の所は10作品あるかどうかくらいでしょうか。
まあとにかくそんなジャンププラスで新たに始まった連載のタイトルが「怪獣8号」
読切作品や新連載の場合はサムネイルの画像で読むかどうかを判断するのですが、最初は特に興味を持っていませんでした。
が、ネットの記事でちょっと盛り上がっていた感じだったので読んでみる事に。
そしたらこれがめちゃめちゃ面白かったです。
シンプルに自分の好きな要素が詰まっていた上に、最後には予想もつかない展開になっていました。
どの辺りが面白いポイントとなっていたのか軽くまとめてみたいと思います。
「怪獣8号」が予想以上に面白かった件
怪獣が普通に存在する世界観
物語の冒頭で説明されたのは、舞台が日本の神奈川県の横浜市である事。
そしてこの世界の日本が「怪獣大国」とまで呼ばれる程に怪獣の発生率が高い事。
更にはそんな怪獣を討伐する組織があるという事。
この時点でちょっとだけジャンプっぽくないような気もしちゃいますよね。
イメージしてしまうのはやっぱり「エヴァンゲリオン」かな?
まあこういう世界観は珍しくはないでしょうけど、ジャンプでこういう設定というのは珍しい気がするかも。
未知の生物とか謎の生命体とかではなく、「怪獣」を選んでいるのも何だか良いですよね。
主人公がおっさん
そして驚きだったのが主人公が32歳というおっさんだった事です。
しかも更に驚かせてくれたのが、冒頭で怪獣を倒したのが主人公ではなくその怪獣の後始末をする職業についていたという所。
街をなぎ倒した状態で横たわる倒された怪獣。
それを片付ける職業がこの世界にはあるという事なんですよね。
確かに特撮モノとかの怪獣がどうやって片付けられているんだろうという疑問ってありますから。
こういう作品内でのリアルな部分が描かれているというのは好感が持てますよね。
しかもそんな職業に32歳の主人公がついているというのが中々新しくて面白い所のような気がします。
そしてその仕事は非常にえげつないレベルでシンドいもの。
巨大な謎の生き物の死体を処理するんだから、よく考えたら楽な仕事のはずがありませんよね。
しかし主人公の「日比野カフカ」にとって、怪獣の死体を清掃するという仕事は望んでいた仕事ではありません。
テレビでは怪獣の討伐を果たした部隊の隊長である一人の女性の姿が映し出されていて、どうやらその女性とは古くからの知り合いの様子。
昔は一緒に「怪獣を全滅させよう」という約束をしていたカフカとその女性。
しかし今や二人は全く別の立場となってしまっていました。
それだけにカフカは、タバコを吹かして酒を飲みながらつぶやきます。
「なんでこっち側にいるんだろ俺・・・」
この言葉はおっさんになればなるほど染みる台詞ですよね・・・。
大半の人はそういう想いに共感出来てしまうんじゃないでしょうか。
自分がおっさんだから余計にグッと来てしまいます。
新人の子が予想以上に良い子
怪獣専門の清掃業者に務めていたカフカ。
そんな彼の元に、バイトとして入ってきた少年が「市川レノ」
18歳で怪獣に立ち向かう防衛隊を目指しているというクールな感じのイケメン君です。
そんな市川君に対して、カフカも昔は防衛隊を目指していたのだと余計な事を伝える先輩。
カフカにとっては話されたくない内容なだけに、どうにか話を逸らそうとするも、意外にも市川君は乗ってきてしまいます。
「なんで諦めちゃったんすか?」と。
それは当然カフカが聞かれたくもない台詞で、頑張ったけど上には上がいる・・だとか、自分の才能の壁にブチ当たった・・・だとか、お前も年食ったらわかるようになる・・・だとか、なんとか本音を喋らないようにと誤魔化します。
が、クールそうに見えて意外なくらいに熱い市川君は全く遠慮せずに言い切ります。
「オレは諦めないんで、死ぬまでわかんねーっス。わかりたくもないけど」と。
一回り以上年下のガキンチョに完全に言い負かされてしまった感じになったカフカ。
これは中々辛いものがありますよね。
しかしその後、想像以上にキツイ清掃作業を味わい、さっきまでの元気がなくなってしまった市川君。
ご飯も食べれなくなった市川君にカフカは持っていたゼリー飲料をプレゼント。
それに加えて怪獣の死体が発する臭いの防御としての鼻栓まで強引に渡そうとした事で、現場は笑いに包まれる事に。
そんなカフカの優しさに対して、市川君は仕事が終わってからきっちり感謝の気持ちを伝えます。
「おかげで初日のりきれました。ありがとうございました」と。
市川君にそんな事を言われるとは思っていなかっただけに驚きを隠せないカフカ。
しかし市川君はおまけといった感じでもっと重要な情報を教えてくれます。
33歳未満に引き上げられますよ、防衛隊の募集
べつに他人の人生ですし勝手ですけど、諦めた話してる時すげーさみしそうな顔してたから
マジでどーでもいいんで、俺の勘違いならエンリョなく諦めてくれていーんすけど
うーん、この子さてはツンデレか??
いや、最初以降は別にツンツンもしてないからツンデレでもないか。
とはいえ18歳だというのにこれだけ大人に対して気遣いが出来るというのは相当だなぁと思ったり。
1話目の段階でこれだけキャラが登場しているというのは良い展開ですよね。
幼馴染の子との約束がヒーロー物らしくて熱い!!
思っていたよりも優しかった市川君。
しかし次の瞬間、怪獣の生き残り(余獣)が突如現れて彼を襲います。
完全に食われてしまったかに見えた市川君を救ったのがカフカ。
カフカは市川君を逃がすと、自分一人で余獣に挑む事に。
しかし当然ながら余獣は武器を持たない清掃業者が一人で相手を出来るような相手ではありません。
本気でどうにもならないと感じたカフカの脳裏に浮かんだのは古い記憶。
まだ小学生だった頃、怪獣によって壊されてしまったカフカと少女の家。
大切なものを奪われた二人は同時に決意を固めます。
「俺(私)防衛隊員になる」と。
二人は5歳程年の差があったものの勝負をする事に。
それは、どっちがカッケー隊員になるかという勝負。
二人で怪獣を全滅させようと決意をするのでした。
が、今や自分は清掃業者となり、かたや年下の女性の方は防衛隊員の隊長になっている状況。
それだけに絶望的な気分になっていたカフカでしたが、そんなカフカを今度は市川君が救います。
「ここで先輩置いて逃げ出すようじゃ、きっと俺は隊員になんてなれない!!」
・・・やっぱりこの子めっちゃいい子よね。
とはいえ市川君が来たからと言って状況は何も変えられるはずもなく。
隊員にもなれず、無力のまま大切なものも後輩一人も守れない自分に絶望するカフカ。
しかしそこで余獣を弾丸が撃ち貫きます。
現れたのは日本防衛隊の第3部隊。
その隊長こそがカフカの幼馴染である亜白ミナ。
ちょっとツンツンした印象のミナは、カフカに気づいたのか気づいてないのか定かでないものの、まだ他にも余獣がいないかどうかの探索に移る事に。
こういうヒロインが強いタイプの作品って結構好みだったり。
とはいえ主人公が32歳でこれだけの差をつけられているというのはやっぱり珍しいパターンかもしれませんね。
再び夢へと向かって進むはずが・・・!?
市川君と共に病院送りとなったカフカ。
自分が手も足も出なかった余獣をあっさりと倒してしまったミナに対して、手の届かない存在になってしまったと卑屈になっていました。
が、それに対して隣のベッドにいた市川君はカフカが思ってもいなかった台詞を口にします。
「先輩が助けてくれなかったら俺は今日死んでました。すげーカッコよかったっす」
その言葉にかつてのミナとの約束を思い出すカフカ。
そんなカフカに市川君は続けます。
「やっぱなるべきっすよ、防衛隊員」と。
ツンデレっぽく、俺はどっちでもいいと語る市川君でしたが、その言葉でカフカの決意も固まりました。
いつまで見てみないフリを続けるつもりだ。俺!!!
自分の中で覚悟が決まったカフカは、改めて防衛隊員を目指す事を言葉にします。
・・・・というか、しようとしました。
残念ながらその言葉を言い終えるよりも先に、カフカの前に現れたのは小型の怪獣。
その怪獣はカフカが何かを言うよりも早く、カフカの体内へと侵入してしまいます。
そしてそんな異変に市川君が気づいてカーテンを開くと、そこには怪獣へと変わってしまったカフカの姿が。
市川君は当然驚き、カフカも窓に映る自分を見て驚きで大混乱に。
そしてそれを徘徊していた入院患者のお爺ちゃんが目撃してしまったからさあ大変。
お爺ちゃんは年の割にはスムーズすぎる手付きでスマホを取り出すと、そのまま有無を言わさずに通報してしまいます。
通報されてしまえば怪獣は討伐されてしまう。
それに気づいた市川君は怪獣になってしまったカフカと共に逃げる事になるのでした。
という事で、新たに夢を目指す物語として1話目を終えるのかと思いきや、全く違う方向へと進んでしまいましたね。
まあ作品のタイトルが「怪獣8号」なので、怪獣になったカフカこそが「怪獣8号」という可能性が高いでしょうか。
王道の展開だったとしても面白そうだった訳ですが、その予想を裏切る展開にしたのはインパクト大でしたね!
「怪獣8号」が予想以上に面白かった件まとめ
最高に気になる所で幕を下ろした1話目。
これはどう考えても続きが気になってしまいますよね!
怪獣が当たり前になっている部分や、怪獣への防衛の意識が当然のように出来ている部分なんかは、なんとなく「ワールドトリガー」を思わせるようでもあります。
主人公が夢破れたという部分も「ワールドトリガー」の修と少し重なる部分もあるのかも。
まあ年齢はカフカの方が修の倍以上ですが。
とにかく1話目としては相当レベルが高かった「怪獣8号」
ここからどういう展開を迎えていくのか大注目ですね!
今回はここまで。
最後までお読み頂きありがとうございました!
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