タイムパラドクスゴーストライター最新話13話ネタバレ感想!どれだけ時間があっても中身はゼロのまま!止まった時の中で進む独りよがりの物語

タイムパラドクスゴーストライター最新話13話ネタバレ感想
正直もう終わりが見えているものの、最後まで見届けたいという気持ちで読んでいる感じの「タイムパラドクスゴーストライター」
毎回面白そうな雰囲気だけはあったものの、延々と増え続ける矛盾点と納得できない展開の連続で流石にもう無理だろうなぁとしか思えません。
どこが駄目だったのかと考えると、やっぱり全ては盗作問題になってくる訳ですが、どうやら単行本なんかでは色々と修正されているようですし、盗作したという認識自体を消し去りたいんでしょうね。
まあそうなってくると結局どうしようもない気がしますが。
今回は正直100%予想の範囲内に収まっていましたね。
予想外に酷いという程ではなく、当然予想よりも良いという事でもない。
そもそも低いハードルを超えていないのに、それでいてやっぱり描写としては気になる問題点が多数ある。
進めば進むほど地獄でしかありませんが、物語自体はなんだかんだ綺麗には終わっていきそうです。
今週で先に打ち切りとなった「ボーンコレクション」のはっちゃけっぷりに比べると、死ぬほどこじんまりとまとまって終わるんでしょうね。
何回も感想を書いてきた事もあって若干思い入れさえある本作。
どうにか巻き返せないのかなぁと思い続けていましたが、おそらく次回で終了なんでしょうね。
最終回直前となりそうな13話の気になる部分(主に問題点)をまとめてみたいと思います!
タイムパラドクスゴーストライター最新話13話「Writer」
佐々木だけが動ける世界で
止まった世界の中で一人漫画を描き始めていた佐々木。
もちろんこれは未来人にお願いしてそうしてもらった訳です。
当然中途半端な作品を描いても意味がありませんし、全人類から愛されるような漫画を目指していた藍野を超える作品を描かないとならない。
それだけに結構なプレッシャーをかけられていた佐々木。
とはいえ佐々木としては、無限の時間があれば出来るのではないかと考えていました。
この世界は佐々木以外の時が止まっていて、佐々木が触れたものは動かす事が出来て、手放すと静止する。
腹も減らなければ喉も渇かず、眠くなる事もない。
活動している以上代謝はしているはずなのに何も消費していないという正に都合の良すぎる空間。
これだけ都合が良いと、この空間で永遠と生きていけば良いんじゃないと思ってしまいますね。
もちろん孤独ではありますが、疲れる事のない24時間対応の体がある訳ですし、正直あんまり辛そうにも思えなかったり。
一応佐々木は時計を動かして自分の中で時間をカウントし始めますが、相変わらず意味もなさそう。
あと、多分誰もが考えるでしょうが、この空間に藍野を入れて満足のいく作品を描かせたらそれで良かったのでは?
この空間であれば過労死もしませんし、いくらでも漫画が描き放題。
透明な傑作を完成させれば流石にもう死なないんじゃないでしょうか?
インプットの必要性に気づくまでが遅すぎる
あまりにも佐々木に都合の良い世界で、延々と漫画を描き始めた佐々木。
当然読んでくれる人もいないので、自分一人であーでもないこーでもないと試行錯誤。
そして796日が経過した所で、ようやく「ホワイトナイト」のネーム全194話を完成させます。
が、何度描き直してもそれでも駄目だと感じていた佐々木。
自分の実力の伸びにも頭打ちを感じ、これ以上成長するにはインプットが必要だと考えます。
・・・・・・え?今になってようやくですか????
いやいや、こいつは何を無策で2年以上の時を過ごしてるのさ・・・。
元々天才タイプでも何でもないというのに、何で2年以上も頭の中だけで完結させようとしてるんだよ・・。
そもそもインプットなんて一番最初に考えるべき事であり、佐々木がこれまで成功しなかった理由も完全にこれが原因なんじゃないでしょうか?
自分の中で完結してしまい客観視が出来ないというのは物語の1話目で担当の菊瀬さんから言われていた事。
それなのに結局何も変わっていないんですよね、佐々木は。
そしてそれから漫画喫茶に行ったり、図書館で大量の本を読み漁ったりして更に数年過ごしています。
詳しい描写がありませんが、この間本当にずっとインプットしているだけだったら笑えますよね。
そもそも人間の脳には限界がありますし、逆に取り入れれば良いという事でもないでしょう。
自分のプラスになる作品もあれば、逆にマイナスになる作品だってあるはず。
知識が増えれば選択肢は増えるでしょう。
が、その分だけ正しい選択を選ぶのはどんどん難しくなっていくはず。
図書館では日本史や人物史など難しめのタイトルを読んだ感じになっていましたが、これらがどれだけプラスになるかなんてわかりませんからね。
天才じゃないんだから、もっとピンポイントで攻めないとただ単にごちゃついただけの話になりそうな気がするなぁ。
客観視出来ないままで良い作品は出来ますか??
本当に必要なのかもよくわからないインプットを経て、この世界に入ってから2411日が経過した所でようやく佐々木は究極の「ホワイトナイト」を完成させます。
自分でも「これ以上ない」と語っていますが、この台詞も気持ち悪いですよね。
何と比べて、どう究極なのかなんて読者には1ミリも伝わらないというのに、一人で満足そうにしている佐々木。
結局何をインプットして、最初に比べて何が変わったのか、どう面白くなったのか?
それらが何も伝わらないだけに、薄ら寒い展開にしかなっていませんよね。
そんな完全に自己満足としか思えない作品を完成させて、これなら「ANIMA」に勝てると感じてフューチャー君の所に戻る佐々木。
どうやらもう一度フューチャー君に触ると時が動き出すとの事で、動き出してしまえばもう戻る事は出来ない。
そこで改めて自分が完成させた作品が大丈夫なのかと心配になる佐々木。
まだやれる事があるんじゃないのかと思い直して、結局再び作業場に戻るのでした。
そして結局3175日目まで「ホワイトナイト」を描き続けて5回目の完結を迎えます。
若干虚ろな目になっていた佐々木ですが、そこで何故か自然と納得し、今度は「ホワイトナイト」を超える作品を目標にして描き始める事に。
正直この辺りを見ていると、どこまで行ってもどれだけやっても結局は「独りよがり」としか思えませんよね。
時が止まろうと佐々木はまともに客観視が出来ないまま。
当然自分の作品を見てくれるような人も存在しない。
そもそも連載作品をこの時点で完成させたとしても、読者の反応で変えなくちゃならない事もあるでしょう。
世の中の状況によっては描写しては駄目な事もあるかもしれませんからね。
時が止まった世界ではネットの反応も見れませんし、何が面白くて何が評価されているのかを調べるのも難しそう。
そんな状況で、どこまでも自分一人で描いた作品が果たして本当に面白いのか?
誰とも触れ合わずに人の気持ちもわからないままで作り上げた作品が本当に面白いのか?
漫画家にとって大切な存在である編集さんは必要がないのか?
これだけ問題がある作品がもしもしっかりと評価されてしまったらある意味問題なんじゃないでしょうか?
編集なんていりませんと言いたい作品かと思われてもおかしくないですからね。
漫画で伝えたい事
「ホワイトナイト」を超える作品を描く。
そんな気持ちで漫画を描き始め12472日が経過。
大体34年も経過した所でオリジナルの長編作品の18作目が完結していました。
ここも説明がありませんが、この18作品は全く別な作品なんでしょうか?
それとも一つのテーマを色んな角度から描いてみたようなものなのだろうか?
全く別な作品だったとすると、それはそれで特に意味がない気がしますよね。
単なる趣味の時間なんじゃないかと思ってしまいます。
そんな中で自分の時計が止まってしまい、対に時計を外した佐々木。
時間を計る事が心の支えになっていたとの事ですが、何故か「もう必要ない」とか言い出します。
しかも直前のページではちょっと虚ろな目をしてたのに、何故かここではもう元に戻っているという適当っぷり。
何万日だろうと何万年だろうとやってやる
もう俺の心は壊れない
と、なんかそれっぽい事言ってますが、そもそもいつ心が壊れたんでしょうか?
そしてどうやってそれを克服したんでしょうか?
その部分が何も描かれていないので、正直何を言ってるんだコイツとしか思えません。
しかもこの後もそれっぽい事を言い続けていますが、この辺も正直さっぱりです。
今までずっと俺にしか描けないものも読者に伝えたいことも無かった
でも今は違う!
俺は―――思い出したんだ―――!
だから描く―――!
藍野さんに夢を諦めさせるために描くんじゃない―――!
俺は漫画で―――どうしても君に伝えたいことがあるんだ!
台詞だけを聞けばなんだか良さそうな事を言ってるように聞こえます。
が、正直何を言ってるんだコイツって感じです。
「今は違う」という状況になったきっかけも特になく、「思い出した」理由も描かれず。
「どうしても伝えたい事」って偉そうに言ってますが、そもそも佐々木は藍野の事をロクに知らずにいた訳ですよね。
しかもそもそもそんな事を伝える前に「盗作」した事を伝えなさいよ・・・としか思えません。
そして今更ながら、藍野との関係がマジで何も描かれていませんので、佐々木が何万年でも頑張れる理由付けがゼロなんですよね。
タイムリープものってもちろん「誰かを助けたい」から頑張る訳ですが、この部分がここまで薄っぺらい作品って中々ないんじゃないでしょうか。
やっぱりここまで何もかもの描写が足りないと、こんな雑な展開でハッピーエンドになるのは納得行きませんよね・・・・。
中途半端な善意
そしてラストは結局どれだけ時間が経過したのかわからない状態に。
ここまでは割とリアルというか、そんなに大げさではない時間に留めていましたが(34年)ここで一気に時間が経過していた・・みたいな事もやりそうですね。
本当に何万年頑張り続けた・・・みたいに。
そして結局最後の最後まで自分で作品をチェックして、満足いく作品となったのか外へと飛び出した佐々木。
おそらく自分の部屋まで戻るつもりだったのだと思いますが、そこでアイスを落としそうになったままで止まっていた少年がいた事に気づきます。
そして落下しそうになっていたアイスを少年の手に戻してあげます。
まあこの少年はラストシーンまでに既に2度わざとらしく描かれていて、佐々木の変化を表すための舞台装置って感じでした。
正直言えばこの少年だけを助けて何になるんだよって感じですが・・・。
佐々木の良い人アピールはそもそも1話目からの事ですし、こういう事が出来る良い人なんだと描きたいのでしょう。
が、そもそも佐々木は止まった時の中でも消耗品はめちゃめちゃ使っています。
大量の紙と大量の鉛筆や消しゴムは間違いなくどこかのお店から調達してるはず。
まあ泥棒ですよね、仕方ないとしても。
当然ながら漫画喫茶は勝手に利用してますし、図書館だって勝手に使っています。
後々でお金を払っているという描写くらいしてくれればまあ良いのでしょうが、そもそも佐々木は稼いだ金に手を付けていないので貧乏人のはず。
数十年以上分の消耗品や下手すれば数百日分の漫画喫茶の利用料金なんて払えるとも思えません。
その辺りは一体どうしてくれるのかも気になる所ですが、きっと描かれる事はないんでしょうね。
あらゆる所で隙だらけというか、しっかりと描こうとしていないよなぁと思ってしまいます。
絵は上手いですが、基本的にずっと佐々木しか登場していません。
もちろん打ち切り展開になった事で仕方ない部分もあるのでしょうが、これじゃあ楽しい物語になるはずもないよなぁと思ったり。
とはいえ、台詞だけを良い感じに変えたら面白くなる気もしちゃうんだよなぁ・・・。
タイムパラドクスゴーストライターネタバレ感想まとめ
という事で、結局最終回の直前の雰囲気ながらも、特に予想を超える様な展開にはならなかった今回の13話。
暖めていたネタをつぎ込むような事もせず、どうにかコンパクトに話を成立させようとしているのは伝わります。
が、それによって更なる矛盾や問題点が溢れかえっているのはもう残念でしかありません。
やっぱり取り返しがつかない所まできてしまうと、何をやっても挽回出来ないんだろうなぁと思ってしまいます。
そしてどこまで遡れば挽回出来るのかという問題になってくると、やっぱり「盗作」に辿りつくのがもうどうしようもない所。
せめて3話目の藍野の酷すぎる行動がなんとかなっていれば評価も変わったんだろうなぁ・・・・。
文句ばっかり書いてますが、正直もったいない所が多すぎる気もします。
テーマとしては面白そうだったんだけど、どうしてこうなってしまったんだ・・・。
悲しいかなツッコミポイントを探して楽しむような感じの作品になってしまいましたが、最後まで見届けたいと思います。
今回はここまで。
最後までお読み頂きありがとうございました!
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