3月のライオン最新16巻感想!零とひなちゃんの関係が尊すぎる!幸福感でいっぱいの物語

3月のライオン最新16巻感想!零とひなちゃんの関係が尊すぎる!幸福感でいっぱいの物語

3月のライオン最新16巻感想!

 

1年と10ヶ月ぶりの発売となった「3月のライオン」の16巻

本当に待望の新刊だった訳ですが、これがもうあまりにも最高過ぎるとしか言いようがないですね!

 

3月のライオン16巻

 

零くんが迷って悩んで苦しんで進んできた道のゴールにようやく辿り着いたんじゃないかと思えてしまいました。

将棋の熱さ、家族の温かさ、誰かを好きになって一緒にいたいと思う事

それらの全てがこの1冊に詰まっていて、読んでいて物凄く幸福感を味わってしまいました。

 

注目ポイントをいくつかまとめてみたいと思います!

 

15巻の感想はこちら→3月のライオン最新15巻ネタバレ感想!永き戦いの中で零が手にした答えとは!?涙腺大崩壊の15巻!!

 

3月のライオン最新16巻感想

 

謎に包まれていた宗谷について

 

これまでずっと謎に包まれた存在だった宗谷冬司

本作におけるラスボス的な立ち位置のキャラであり、実は定期的に耳が聞こえなくなるという秘密も抱えていたりする人物です。

 

全く喋らないという訳ではないものの、本音で喋っている場面はこれまでほぼなかった気がします。

どちらかと言えば将棋の中で対話している印象ですね。

 

しかし今回はそんな宗谷冬司の京都の実家の様子が描かれていました。

 

かなり高齢のお婆ちゃんと一緒に暮らしていて、彼女との会話では京都弁を使っているのが新鮮でした。

将棋連盟会長である神宮寺やタイトル戦を戦った土橋君なんかも宗谷の実家にはよく来ている様子。

土橋君とはかなり頻繁に研究会をやっているようで、この二人は本当に将棋で繋がっているんだなぁと感じます。

 

しかし今回更に驚きのポイントだったのが、宗谷の実家には「たまちゃん」という女性が一緒に住んでいた事

「たまちゃん」は宗谷の祖母にとってはピアノの教え子であり、ヨーロッパへと留学する程の腕前。

そんな彼女は学校を卒業したものの妊娠した状態で帰国し、父親が誰かも言わなかった事で家族からも感動同然で家を追い出されてしまっていました

 

シングルマザーとなってしまいギリギリで生きていた彼女を救う形で一緒に住ませてあげた宗谷の祖母。

宗谷本人はかなり嫌がったものの、高齢の祖母は自分が宗谷の足手まといにはなりたくないと、たまちゃんを受け入れていたのでした。

自分の事を心配してしまう宗谷が安心して対局に行けるようにと

 

もうこの辺りのエピソードには優しさしかなくて泣けてしまいますよね。

宗谷の祖母からのたまちゃんへの優しさは素敵ですし、それでいて孫への愛情でもある

そんな祖母の愛情や優しさを知ってか知らずか、宗谷本人はたまちゃんとその子供の為に建てた小屋を自分の秘密基地にしてしまっているのも彼らしいんですよね。

 

本作ではこういう脇役の一人一人にしっかりと人生があり、それによって本作の世界が広がっている気がします。

 

絆を深め合う零くんとひなちゃん

 

今回特に読んでいて

 

うおあああああああ

 

と、悶えてしまったのが零くんとひなちゃんの関係の部分

 

年明け早々に川本家でのジグソーパズル祭りに参加した零くん。

1日がかりで1000ピースのパズルを総出で作っていき、その途中で零くんとひなちゃんの二人で買い物へ。

 

会話は川本家の過去の話となりちょっと悲しい雰囲気が漂っていたのですが、零くんは自然とひなちゃんの鼻水のお世話をしてあげると、そのまま至って自然にキスする事に

 

この自然な展開には普通に驚きましたし、ドキッとしてしまいました。

二人は少しずつ少しずつ関係を深めてきていましたが、まさか零くんが自然とキス出来るなんて思わなかったですからね

 

しかも零くんはひなちゃんの優しさに思わず人目もはばからずに抱きしめてしまったり。

 

ひなちゃんからすれば、零くんが一緒にいてくれる事は楽しい事。

でも零くんは優しすぎて相談すれば何でも「いいよ」と言ってくれるような存在

 

もしかしたら自分のせいで零くんが将棋の勉強が出来なくなってしまっているのでは?

今までいっぱい頑張ってきた零くんの頑張りを無駄になんかしたくない。

 

そのひなちゃんの言葉は、一人で暗闇の中を進もうとしていた零くんにとってあまりにも大きなものでした。

 

一人で考えないで一緒に考えよう。

そんな風に言ってくれるひなちゃんと緒にならどこまででも歩いていける。

 

ひなちゃんの言葉は零くんに物凄い影響を与えていて、この辺りの二人の関係性があまりにも尊すぎてもう読んでるこっちも溶けてなくなってしまいそうでした。

 

ひなちゃん自身も零くんと会えない事が寂しいと自覚するようになっていたりと、ひなちゃんもまためちゃめちゃ成長したんだなぁと感じてしまいました。

 

将棋を楽しいと思えるように

 

15巻ではかなり将棋に苦しんでいた感じの零くん。

 

段々と強い相手と当たる事も多くなり、そして強くなれば相手も零くんへの研究を深めていく。

そして零くん自身が認めたくないとしていたものの、自分の弱さによって真っ暗な部屋へと辿り着く事が多くなってしまった。

 

つまり今まで散々勉強してきたというのに、自分にとって全く未知の局面がすぐにやって来てしまう訳ですね。

そうなればやはり自力での勝負となり、その先は零くんにとってひたすら苦しいものだったようです。

 

零くんは生きる為に将棋を指し、将棋でしか生きていけないという呪いにかかったような状態

元々は将棋が大好きだったものの、家族を失った時点で将棋は居場所を作る為のものでしかなかったんですよね。

 

とはいえ少しずつ少しずつ前へと進みひなちゃんとの関係を深めてきた事で、零くんの将棋に対する考えも16巻ではかなり変わってきたような気がします。

というか将棋を楽しめるようになる準備はずっと前から出来ていて、その鍵となったのがひなちゃんだった・・・という感じでしょうか。

 

島田さんやスミス、田中さんと一緒に、二階堂と重田の対局の検討を雑談混じりにしていた零くん。

目の前には楽しそうな扉がいくつも開いていて、それを楽しそうと思えた事に零くん自身が嬉しいと感じていたのでした。

 

これまでの零くんにとって将棋はやっぱり苦しいものという印象が強かったです。

それこそ1話の頃なんて将棋で育ての親を殴り殺したような感覚になってメンタルボロボロになってましたからね。

 

そう考えると零くんが物凄く純粋に将棋を楽しめているというのは、最早ある意味ゴールに辿り着いたんじゃないかなぁと思えます。

 

三日月堂の未来

 

三日月堂の隣の家のお婆ちゃんが子供達と一緒に住むという選択をした事で、そのお婆ちゃんの家の土地を買おうかと悩んでいた川本家のおじいちゃん。

あかりさんはそんなおじいちゃんに買おうと語りかけるも、やはり借金を孫娘達に残していくのを気にして決断は出来ず

 

そんなおじいちゃんに対して、ひなちゃんと共に三日月堂を継ごうと思っていると言い切ったあかりさん

そこに美咲おばさんまでやって来て、零くんの事を忘れてるのではと言い出します。

 

ひなちゃんの旦那候補であり、未来の名人候補でもある零くん

そんな彼が自分達にはいるじゃないかと。

 

とはいえそもそもひなちゃんはまだ高1であり、気が変わらないとは限らない。

その時にお金が絡んでいたら別れるに別れられないだろうという、結構リアルな話をしていく事に。

 

あかりさんは冷静に、誰かの力をアテにするのではなく最悪自分とひなちゃんだけでやっていける道筋を探さなければならないのだと二人に語りかけ、一旦はまとまったかに思われます。

しかしそこで美咲おばさんは、零くんを養子にするというとんでもない考えを口にしておじいちゃんと一緒に盛り上がる事に。

 

まぁそれは冗談だとしても、こういう話は零くんにはまだ出来ないだろうという結論になります。

零くんは真面目だから、そんな話を聞いたら絶対に役に立とうとして突っ走ってしまうから・・・と

 

勝とうとすれば空回り、空回れば焦り、焦りは勝ちを遠ざけてしまう

そんな風に零くんのペースやバランスは乱してやりたくはない。

 

その一方でプレッシャーがあった方が調子が出るような人もいる

そんな事を考えながらも、あかりさんはしばらくは大人3人で話を練ってみようとまとめるのでした。

 

この辺りの話は本当に切実で、生きていく事の大変さをマジで考えさせてきますよね

しかしこういう部分が本作のエンディングに関わってくるのかなぁと思います。

2軒繋がったお店にこれまでの登場人物達が集まる・・・みたいな光景が想像出来ますね。

 

更に深まる零くんとひなちゃん

 

零くんに会いたいけれど、クリスマスもお正月もいっぱい一緒にいた事で、邪魔しちゃいけないという気持ちになっていたひなちゃん

何かしなくちゃという想いで延々とイモ版でかけ紙を押し続ける作業に没頭していました。

 

そんなひなちゃんの姿を見て、ひなちゃんに寂しい想いをさせてしまっていたのだと気づく零くん。

あかりさんにひなちゃんの大好きなココアの作り方を教えてもらい、ひなちゃんにココアを持っていってあげる事に。

 

久々に話をする中で、零くんは前回ひなちゃんにもらったおにぎりに助けられたと感謝します。

ひなちゃんもまた一緒に作ろうと言い出すも、すぐに不安になってしまいます。

いっぱい作ったら、またいっぱい来なくなってしまうんじゃないかと

 

零くんが頑張ってきた事を台無しになんてしたくないと本当に思っているけれど、だけどやっぱり会いたいとは思ってしまう。

だからこそ零くんの事を出来るだけ考えないようにしていたひなちゃん

 

そんな時はメールをくれたら飛んでいくと語る零くん。

集中してる時はそれも邪魔になってしまうのではとひなちゃんは不安になるも、零くんは力強く言い切ります。

 

邪魔じゃない

邪魔な訳なんかみじんもない

邪魔な時なんて一秒たりとも無い!!!

ひなちゃんに会いたくない時なんて一瞬だって無いから

ぼくはいつでも会いたい!!

 

零くんがこんな台詞を言えるようになるなんてもう素敵すぎますよね

 

元気でいるかなと心配してもいい人が出来た

その人が寂しいと自分まで苦しくなるのはなんて重たくて胸が痛むほどに嬉しいのだろう

 

この辺りの零くんのモノローグはもう全部泣けてきてしまいます。

零くんの人生の中で一番幸せなんだろうなぁと思えますし、これこそが零くんが本当に求めていたものなんだろうなぁと。

 

とにかく零くんとひなちゃんがお互いの事を大好きな事を全然隠さなくなっていて、言いたいことも全部言えているのがもう尊くてしょうがないです。

 

獅子王戦挑戦者トーナメント

 

16巻の中盤辺りから、今後の物語に大きく関わる獅子王戦決勝トーナメントが始まっていきます

この獅子王戦というのは実際の将棋の世界における「竜王戦」であり、1組から6組での優勝者が決勝トーナメントに出場し(1組は5位くらいまで出れる)、そこで優勝するとタイトルに挑戦出来るという奴です。

 

で、このトーナメントが非常に面白い事になっていて、5組の優勝者と6組の優勝者が戦い、勝ったほうが4組の優勝者と戦う。

そして更にそこで勝ち上がった方が1組の5位の人と戦うという、下の組の人にとっては非常に厳しい形のトーナメントとなっています。

 

しかも今回は、6組の優勝者は島田さんの研究会に参加している重田盛夫

そして重田と戦う5組の優勝者が島田の弟弟子である二階堂

その二人の勝者と戦うのが4組優勝者である零くんであり、そこでの勝者が戦う1組5位が島田さん

 

という事で、何故か島田研のメンバーが片方のブロックで思い切り潰し合うという構図になっていました。

島田さんからすれば自分が面倒を見てあげている奴らが自分を狙ってくるんだからちょっと可哀想ではありますよね。

 

しかしこのトーナメントを見た時に「3月のライオン」の物語がクライマックスに差し掛かっているのかなぁと感じました

重田と二階堂との戦いでは二階堂が勝利し、それによって零くんと二階堂が久しぶりに対局する事が決定。

 

当然物語としては零くんが勝利するはずで、そうなればこちらも久しぶりに零くんVS島田さんの対局となるはず

ここで零くんがリベンジ出来るか・・・というか成長した所を見せられるかという感じになりますよね。

 

そして描かれてはいませんが、きっと逆ブロックでは後藤が勝ち上がってくるんじゃないかと思っています。

これまで関係してきた人物や、因縁の相手との対局に勝って獅子王戦の挑戦者となり、そこで迎え討つ立場なのが獅子王のタイトルを保有している宗谷冬司

という流れになるのかなぁと。

 

「3月のライオン」というタイトルは、やはりこの獅子王戦という名前とも関わっているはず。

実写映画版の後編ラストと同じ様に、宗谷に挑戦するという場面辺りで物語に幕を下ろすのかなぁと予想しています。

 

久しぶりのライバル対決

 

トーナメントを勝ち上がればライバルである零くんと。

そしてそれを更に勝ち抜けば尊敬する兄弟子の島田さんとトーナメントの決勝の座をかけて戦える

 

それだけに強い気持ちで重田との対局に臨んだものの、何故か力任せのつっぱり合いのような無茶苦茶な力戦の極みのような対局となってしまっていた二階堂

普通にやっても勝てないと感じて一か八かでやぶれかぶれのような戦法を取ってきた重田に対して、賢く戦うのではなく真っ向からボコボコに勝つしか無いと相手の戦法に応じる選択を取っていたのでした。

それこそが長く同じ時間を歩んできた同士への答えだと。

 

どうにかこうにか勝利し、ボロボロになりながらも次の零くんとの対局を迎えた二階堂。

しかしそこで零くんがやって来た戦法は何故か重田と同じ中飛車でした。

 

無茶苦茶な将棋だっただけに、二階堂は何故零くんがそんな戦法を取ってきたのかと困惑する事に

明らかに零くんは二階堂に自分の考えに付き合ってもらいたいようで、二階堂としても大事な勝負でやってくるなよと文句を言いたいくらい。

 

今回は流石に同じミスはしないとばかりに零くんに付き合わずに正道の手を指し続ける二階堂。

それによって少しシュンとしてしまった零くんを見て、恋人も出来たんだからもう少し落ち着けとお怒りモードに

 

しかしそんな二階堂の中にあったのは、零くんが変わってしまうのではないかという心配の気持ちでした。

 

恋人が出来た事で心を占めるものが将棋だけではなくなってしまうのではないか

ギラギラとした闇のような輝きが褪せてしまうのではないか。

冒険の最大の仲間を失ってしまうのではないか

 

二階堂にとって最大の幸運は零くんと同じ時代に生きてこれた事。

病気もあって色々なものを諦めて心が辛くなってしまっても、隣にはずっと零くんがいてくれた。

そんな零くんがいてくれたからこそ自分も戦ってこられたのだと。

 

それなのに温かいぬくもりにくるまって閃光のような輝きを失ってもいいのか?

 

自分だったら苦しさがガソリンになる巨大エンジンを手放す事はない。

もしも神様が現れて「お前の病をすべて取り除いてやろうか」と言われたとしても・・・・と

 

 

と、そこまで考えた所で「病は絶対に取る方が良い」と思い直す二階堂

そもそも病の苦しみをバネにという考える以前に、治るんならそんなバネもいらないのだと。

バネが無ければ勝てないのであればそれまでの才能であり、全力で別ルートをよじ登って頂点を目指すのだと。

 

長々と一人で考え続け、そこで二階堂も気づくのでした。

 

零くんも全身全霊で別ルートを探しはじめている事に

そしてようやく零という名前と同じ始まりのスタートラインに辿り着けたのだろうと。

 

 

二階堂からすれば零くんの変化は非常にもどかしいものだったみたいです。

自分と同じ道を進む零くんが違う道を歩きだしてしまったような感覚だったんでしょうね。

 

しかしそんな二階堂も最後には零くんが今までとは違うルートを探し始めた事に気づく事になりました。

二階堂とはまた違う苦しみを背負ってここまで進み続けてきた零くんが、ようやく将棋を好きだというスタートラインに立てた事は本当に大きな意味がありますよね

零くんの変化はきっと二階堂にも意味があるんじゃないでしょうか。

 

零という名前と同じ場所、始まりのスタートライン

この台詞の為に「零」という名前だったのかなぁと感じさせる素晴らしい台詞でした!

 

3月のライオン最新16巻感想まとめ

 

とにかくもう読んでいて最高としか言いようがなかった16巻

「3月のライオン」は全巻最高で毎回読んでいると思い切り泣けてしまう訳ですが、その中でも今回は悲しい涙よりも零くんの成長の部分に感動しての涙でした。

 

色んな事にもがき苦しみ続けた零くんがようやく救われたかのようでとにかく幸せいっぱいでもありました。

特に零くんとひなちゃんの関係はもう本当に悶え死ぬレベルに尊くて、読んでいて「ウゴゴゴゴゴ・・・」って感じになってしまいました。

 

零くんが救われてきた事で、そろそろ本当に物語のクライマックスも近いのかなぁと感じました。

二階堂との対局の決着、そしてその先に待っているはずの島田さんとの再戦

その辺りがどんな風に描かれていくのか楽しみでしょうがないですね!

 

・・・・まぁ続きを読めるのはまた1年と数ヶ月後かなぁ・・・。

 

今回はここまで。

 

最後までお読み頂きありがとうございました!

 

 

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